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大学入学共通テストの英語と検定試験の点はどこまで対応するか|異なる英語の試験の対応づけの研究

最終更新:2026-10-19

模試の返却日に英語の成績表と手元の検定結果を並べると、同じ英語なのに点の見え方が違うことが気になります。検定で得た結果から、大学入学共通テストではどれほど取れそうかと考える人もいるでしょう。異なる英語試験の点には共通する傾向がありますが、出願で使う点への置き換えは、出願先の募集要項に示された扱いに沿って判断します。 英語力のおおよその位置を考える作業と、大学が認める出願条件を確かめる作業を分けると、成績表の使い道が見えてきます。

資料の年度:2026/確認日:2026-10-19

模試の返却日に英語の成績表と手元の検定結果を並べると、同じ英語なのに点の見え方が違うことが気になります。検定で得た結果から、大学入学共通テストではどれほど取れそうかと考える人もいるでしょう。異なる英語試験の点には共通する傾向がありますが、出願で使う点への置き換えは、出願先の募集要項に示された扱いに沿って判断します。 英語力のおおよその位置を考える作業と、大学が認める出願条件を確かめる作業を分けると、成績表の使い道が見えてきます。

日本の高校生を対象にした研究にも、入試の英語と民間試験の点が強く関連した例があります。一方、試験の中身を比べた研究は、同じ読解を測っていても重視する面が異なることを示しています。点の対応を読むときは、何という試験を、どのような受験者について、どの目的で結び付けたかが大切です。

総合型選抜や学校推薦型選抜の準備では、検定結果を使う場面と、共通テストの成績を使う場面を、方式ごとに書き分けてみましょう。要項の条件と自分の結果を並べれば、次に読むべき欄や高校で相談する内容が具体的になります。換算された数字だけを探すより、元の試験名と成績の種類を残して読むことが出発点です。

要項の換算と英語力の対応は、目的が違います

募集要項を開いたら、まず学部と選抜方式を確かめ、その方式の出願資格、選抜方法、配点の欄を読みます。英語の資格を条件として使うのか、選抜の点に換算して使うのかによって、見るべき記載が変わります。共通テストの利用についても、受験を求める欄と、結果をどのように評価するかを記した欄を対応させて読みます。表の見出しだけで判断せず、対象となる方式と脚注までをひとまとまりにして扱います。

ここでいう換算とは、ある成績を別の点の尺度に置き換えることです。大学が選抜用に定めた換算は、その方式で成績をどう扱うかというルールであり、研究で推定する試験間の対応とは目的が異なります。「検定の結果を英語の得点として扱う」と読める場合も、何の得点かを確認する必要があります。共通テストそのものの得点、大学独自の配点、出願資格の判定を区別すると、同じ「英語」の欄にある数字を取り違えにくくなります。

要項の換算と英語力の対応は、目的が違います
読む対象答えている問い確かめる箇所
試験間の相関の研究集団の中で点の高低がどれほどそろうか比較した試験、受験者、対象技能
試験間の対応表一方の点が他方のどの水準に対応するか作成方法、対象集団、適用する点の範囲
CEFRへの対応言語を使う力をどの段階として表すか技能、段階の説明、対応づけの根拠
募集要項の換算表その方式でどの結果を何として扱うか年度、方式、成績の種類、脚注

要項の該当箇所を写すメモには、試験名と結果の種類を別々に残します。級の取得、総合点、技能別の点という記載があれば、原文の言葉を保って書き留めます。自分でまとめた「英語の水準」という見出しにすべてを押し込めず、大学が何を提出するよう求めているかをたどれる形にします。

日本の高校生の研究では、点に共通する傾向がありました

Kamiyaの研究では、日本の高校3年生144人が大学入試センター試験の英語と、読む・聞く・話す・書く力を測るTOEFL Junior Comprehensiveを受けました。異なる試験を同じ生徒が受けた結果を使い、点の相関、つまり片方が高い人はもう片方も高いという動きのそろい方を調べています。さらに因子分析という、複数の点に共通する背景の力を探る統計的な方法で、試験や技能を越えた重なりを検討しました。

結果として、試験の点には高い相関があり、英語の総合的な力が点の大きな部分に関わると解釈されました。この知見は、試験ごとに英語力が完全に別物になると考えるより、共通する土台と各試験の特徴を併せて考える理由になります。ただし、比較されたのは共通テストより前のセンター試験で、英検との換算を調べた研究ではなく、以下の海外研究も含めて日本の年内入試の条件を直接検証したものではありません。

相関が表すのは、調べた集団全体で点の高低がそろう程度です。読者が知りたい「手元の成績なら別の試験で何点か」に進むには、点の対応を推定する別の手続きが必要になります。高い相関という言葉を見たら、まず集団の傾向を述べているのか、個人の点を見積もる表まで作ったのかを読み分けましょう。研究の結論が扱う問いを押さえると、自分が探している情報との距離も見えてきます。

学習の記録では、両方の試験で読む内容の理解に課題があるのか、それとも片方の課題形式に戸惑っているのかを分けると整理しやすくなります。これは研究の相関から個人の原因を決める作業ではなく、実際に解いた問題を調べる手順です。成績表と答案を行き来して、語や文の理解、情報を探す過程、解答の選び方を自分の記録に残します。

高く相関する試験でも、読解で重く見る面は異なります

Kunnanらは、台湾の英語検定GEPTの上級とTOEFL iBTについて、読解と作文を比べました。対象は台湾92人、米国92人の計184人で、試験の点だけでなく、問題文や受験者の反応も検討しています。点どうしには高い相関がありながら、読解の文章には重要な違いがあり、同じ読解力の異なる面を重視しているという結果でした。

「読む力」という名前が同じでも、文章の種類、求められる理解、答え方までそろっているかは別に調べる事柄です。たとえば比較の際には、情報を探す課題か、文章全体の意図を捉える課題かという観点を置けます。これは特定の試験の出題を決め付ける分類ではなく、実物の問題を見比べるための視点です。総合点の近さと、解答に必要な作業の近さを別々に記録すると、試験の特徴を言葉にしやすくなります。

検定で良い結果が出た人は、その経験を次の学習の土台にしながら、受験予定の試験の問題にも触れましょう。反対に、共通テスト型の問題で点が伸びている人が検定を目指す場合は、その検定が求める技能と課題を先に調べます。すでに持っている結果はこれまでの到達点として残し、次の試験で必要な作業を追加していく考え方です。自分の得意分野と課題形式の組み合わせを見れば、総合点だけを眺めるより準備の対象を絞れます。

高校で相談する際も、「英語が得意か苦手か」という大きな問いを、答案に即した問いに変えると話が進みます。意味を取り違えた箇所、根拠を探せなかった箇所、解答する前に時間が尽きた箇所などを分けて持参します。試験間の対応は大まかな位置を考える材料として使い、取り組む課題は実際の解答過程から選ぶとよいでしょう。

対応表の安定性は、作り方を調べて確かめます

対応表は、異なる試験の点を結び付け、似た水準がどこに位置するかを示す道具です。Cardwellらは、Duolingo English TestとTOEFL iBT、IELTS Academicの総合点を対応づける際の実務上の選択を検討しました。受験者が自己申告した点をどう扱うか、集団から大きく離れた値をどう扱うか、再受験した人のどの成績を採るかといった選択です。

この研究では、入学判定に関わる点の範囲で、そうした選択を変えても対応の推定はおおむね安定していました。対応表には作成上の判断が入ると同時に、判断を変えたときの結果を調べて頑丈さを点検する方法もあることがわかります。著者は試験を作る側の研究者で、分析には自己申告の点も使われており、読者はこのデータの集め方も結果と一緒に押さえます。何を変えても同じという意味に広げず、研究が点検した選択と点の範囲をそのまま読むことが大切です。

自分で見つけた対応表を読むときは、表の作成者、比較した試験の正式名称、対象者の説明をたどります。総合点を対応させたものか、読む力など特定の技能を対応させたものかも分けて確認します。表に載る数字だけを別のメモに移すと、もともと付いていた条件が消えてしまうため、表の見出しと説明を一緒に残すとよいでしょう。

成績の対応を学習の目安として使う場合は、試験を替えたときにどの程度の水準から準備を始めるかを考える材料になります。出願に使う場合は、同じ表が募集要項で採用されているか、別の扱いが示されているかを確かめる順序になります。研究上の対応表と大学の選抜上のルールを並べて読むことで、数字が似ていても用途が違うという点を保てます。

CEFRの段階は、判定の根拠まで読むことが大切です

CEFRは、言語を使って何ができるかを段階で記述する共通の枠組みです。試験名が違っても大まかな水準を話し合うために使われますが、対応づけには、試験の課題がどの能力の記述に当たるかを判断する作業があります。段階の名前だけでなく、どの技能について、どの説明を根拠に付けた段階かまで読むと、比較する中身が明確になります。

Harschらは、ドイツの聞き取り試験の問題について、10人の判定者がCEFRのどの記述に当たると考え、どの段階を付けたかを調べました。判定者は異なる記述や基準に頼り、段階の解釈にも違いがありました。研究は、段階の意味を表す具体的な記述を踏まえて対応づけることの重要性を示しています。数字や段階を付ける作業の背後に、言語の課題をどう解釈するかという判断があることに目を向ける研究です。

Greenは、英国などの大学入学で使われる国際的な英語試験について、運営団体が示すCEFRとの対応づけを点検しました。試験の中身の説明にCEFRを使う程度や対応の示し方が団体ごとに異なり、点と段階の結び付け方にも食い違いがありました。この結果は、異なる試験に同じ段階の表示が付いているときにも、その説明と根拠を読む意味を示しています。細かな点差を比べたい場面ほど、段階のラベルから離れて元の試験と成績の種類を見直す必要があります。

要項にCEFRの段階が登場したら、その近くに列挙された試験名と成績の条件を探します。自分が持つ結果を一般的な対照表で言い換える前に、要項が参照する表や脚注をたどります。技能別の条件が書かれていれば、総合的な段階の印象と分けて記録します。これにより、段階を理解するための説明と、提出する結果を決める記載を結び付けられます。

出願前は、元の成績と要項の原文を並べます

検定をまだ受けていない人は、共通テスト型の模試の結果から出願資格を判断する前に、希望する方式がどの試験の結果を求めているかを読みます。検定結果をすでに持つ人は、その結果の試験名、成績の種類、受験時期を要項の記載と照合します。英語資格を使う方式と使わない方式を併せて検討しているなら、方式ごとに別の欄を作ると、条件を混ぜずに比較できます。

学習の優先順位を決めるときにも、取得済みの結果と、これから必要になる結果を分けます。要項が特定の成績を出願条件としている場合は、提出までの準備を具体化します。共通テストの成績を利用する方式を考える場合は、その方式で求められる受験と成績利用の手続きを確認します。どちらも「同じくらいの英語力があるはず」という印象から進めず、必要な結果を得て提出するまでの行動に落とします。

高校で確かめるメモには、要項の年度、選抜方式、該当ページと、読んでも判断がつかなかった文を残すと役立ちます。「検定を持っていれば英語の受験を省けるか」と尋ねるなら、英語資格の扱いだけでなく、受験科目の欄も併せて示します。大学の説明を確認する必要がある箇所と、高校で進める準備を分けて相談すると、その後に調べる内容が明らかになります。

異なる試験の点は、共通する英語力を反映するため、集団としては対応する傾向があります。個人の準備では課題の違いを見て、出願では大学が定めた扱いを読むという使い分けが要点です。手元の成績を別の数字に置き換えることを急がず、試験名、技能、成績の種類がそろっているかを原文で確かめることから始めましょう。

よくある質問

検定に通っていれば、共通テストの点も見積もれますか

検定の結果は英語の到達点を考える材料になりますが、個人の点を見積もるには、受験予定の試験に沿った問題を解いた記録が必要です。研究でいう高い相関は、集団の中で点の高低がそろう傾向を表します。手元の検定結果と模試の答案を並べ、共通する課題と試験形式による課題を分けると、次に取り組む内容を選びやすくなります。出願条件は、その方式が求める結果の種類で照合します。

同じCEFRの段階なら、どの検定でも提出できますか

提出対象となる試験は、募集要項に記された名称と条件で確かめます。CEFRの段階は言語を使う力を説明する枠組みで、どの試験のどの結果を選抜に使うかは大学が方式ごとに示す事項です。段階の表示が同じでも、受けた試験の名称、技能の条件、成績の種類をそれぞれ照合しましょう。該当する行と脚注を一緒に読み、持っている結果をそのまま提出対象と結び付けられるか確認します。

対応表と募集要項で扱いが違うときは、何を基準にしますか

その出願に使う成績の扱いは、対象年度と方式の募集要項、および大学が出した訂正や追加の発表に従って読みます。対応表は試験間の水準を比べるために作られたもの、要項は選抜での取り扱いを定めるものとして区別します。異なる数字を見つけたら、同じ目的の数字か、総合点と技能別の点を混ぜていないかを先に点検します。判断がつかない記載は、表の一部だけでなく説明全体を残して高校で相談します。

この記事の限界

対象は日本の高校生によるセンター試験との比較、台湾・米国の受験者、ドイツの試験の判定者、英国などの大学入学で使う国際試験にまたがり、時期も試験の組み合わせも異なります。現在の共通テストと英検の個人別の対応や、日本の年内入試での成績の扱いを直接検証した根拠は、この研究群には含まれていません。対応表の研究には試験開発側の著者と自己申告の成績が含まれ、研究結果の読み取りは個別の出願判断の代わりにはなりません。募集要項の条件は年度ごとに変わるため、最終的な照合には対象年度の要項と大学の最新の発表を用います。

参考文献

  1. Kamiya. Can the National Center Test in Japan Be Replaced by Commercially Available Private English Tests of Four Skills? In the Case of TOEFL Junior Comprehensive. Language Testing in Asia. 2017;7(1).
  2. Kunnan ほか. A Comparability Study between the General English Proficiency Test--Advanced and the Internet-Based Test of English as a Foreign Language. Language Testing in Asia. 2017;7(1).
  3. Cardwell ほか. Practical Considerations When Building Concordances between English Tests. Language Testing. 2024;41(1):192-202.
  4. Harsch ほか. What Are We Aligning Tests to When We Report Test Alignment to the CEFR? Language Assessment Quarterly. 2015;12(4):333-362.
  5. Green. Linking Tests of English for Academic Purposes to the CEFR: The Score User's Perspective. Language Assessment Quarterly. 2018;15(1):59-74.

要項の一文を、あなたの出願書類の一文に変えるところまで付き合う

  • 向く人: 要項を読んでも、自分の評定と英検で出せる方式を絞り切れない高校生
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  • 向かない人: 要項を自分で読まずに、受かるかどうかの見込みだけを知りたい人

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よくある質問

検定に通っていれば、共通テストの点も見積もれますか

検定の結果は英語の到達点を考える材料になりますが、個人の点を見積もるには、受験予定の試験に沿った問題を解いた記録が必要です。研究でいう高い相関は、集団の中で点の高低がそろう傾向を表します。手元の検定結果と模試の答案を並べ、共通する課題と試験形式による課題を分けると、次に取り組む内容を選びやすくなります。出願条件は、その方式が求める結果の種類で照合します。

同じCEFRの段階なら、どの検定でも提出できますか

提出対象となる試験は、募集要項に記された名称と条件で確かめます。CEFRの段階は言語を使う力を説明する枠組みで、どの試験のどの結果を選抜に使うかは大学が方式ごとに示す事項です。段階の表示が同じでも、受けた試験の名称、技能の条件、成績の種類をそれぞれ照合しましょう。該当する行と脚注を一緒に読み、持っている結果をそのまま提出対象と結び付けられるか確認します。

対応表と募集要項で扱いが違うときは、何を基準にしますか

その出願に使う成績の扱いは、対象年度と方式の募集要項、および大学が出した訂正や追加の発表に従って読みます。対応表は試験間の水準を比べるために作られたもの、要項は選抜での取り扱いを定めるものとして区別します。異なる数字を見つけたら、同じ目的の数字か、総合点と技能別の点を混ぜていないかを先に点検します。判断がつかない記載は、表の一部だけでなく説明全体を残して高校で相談します。