総合型選抜とは——文部科学省の「令和9年度大学入学者選抜実施要項」で読む
「総合型は書類で決まる入試」という言い方は、2027年度入試ではもう通りません。文部科学省は令和9年度の実施要項で、総合型選抜と学校推薦型選抜の面接を必須にしました。この入試がどう定められているかを、要項の文言と頁のまま読みます。
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- 調査書の様式を欄ごとに読む——令和9年度の「別紙様式1」と記入上の注意事項
大学入試の調査書は、文部科学省の「令和9年度大学入学者選抜実施要項」の別紙様式1で作ります。表と裏の9つの欄に何を書くのか、誰が原案を作り誰の責任で出すのか、出欠の記録で書かない欄、過年度卒業者や転入生の扱いまで、記入上の注意事項とQ&Aの番号つきで整理しました。
- 英語の資格・検定試験とCEFRの対照——各実施団体の公表値で
英検・IELTS・TOEFL iBT・GTEC・TEAP・TOEICのスコアは、CEFRのどの段階に当たるのか。各実施団体が公表している値だけで対照を整理し、TOEFL iBTの2026年1月からの1〜6の尺度と、対照表どうしの食い違いも載せます。
- 評定平均と学習成績概評の決まり——調査書記入上の注意事項で読む計算方法とA〜E段階
「評定平均」は調査書の「全体の学習成績の状況」のことです。文部科学省の「令和9年度大学入学者選抜実施要項」の調査書記入上の注意事項にもとづき、各教科・全体の学習成績の状況の計算方法、小数点以下の扱い、学習成績概評A〜Eの区分、留学や未履修の扱い、観点別学習状況の評価との関係を、頁つきで整理しました。
- 大学入試の合理的配慮——共通テストの「受験上の配慮」と大学の個別試験の申請
障害や病気のある受験生が大学入試で配慮を受けるには、いつ何を申請するのか。共通テストの「受験上の配慮」の申請期間(第1期・第2期)と3つの書類、審査と通知の時期、大学の個別試験で別に要る相談を、実施要項と配慮案内の頁つきで整理しました。
- 帰国生徒・国際バカロレア・国際Aレベル——日本の大学入試での扱い
帰国生徒を対象とする選抜、国際バカロレア(IB)資格、国際Aレベル資格は、日本の大学入試でどう扱われるのか。文部科学省の令和9年度大学入学者選抜実施要項の該当条と同Q&A、令和8年度協議会資料の頁つきで整理しました。
- 試験当日の病気・事故・痴漢被害と受験機会——共通テストと大学の試験の決まり
試験当日に熱が出たら、電車の事故で遅れたら、痴漢の被害に遭ったら、受験の機会はどうなるのか。大学入試センターの「令和9年度 受験案内」と、文部科学省の「令和9年度大学入学者選抜実施要項」第13の2・8・9、同Q&A(Q13-9、Q99)、協議会資料の文言を頁つきで整理しました。
- 国立大学の学校推薦型選抜・総合型選抜の決まり——国立大学協会「2027年度入学者選抜についての実施要領」で読む
国立大学の学校推薦型選抜は何校まで出願できるのか。共通テストを課すかどうかにかかわらず1人1大学・学部までで、募集人員は総合型選抜と合わせて入学定員の5割まで。国立大学協会の実施要領を項目と頁つきで読みます。
- 公立大学の学校推薦型選抜・総合型選抜の決まり——公立大学協会「2027年度大学入学者選抜についての実施要領」で読む
公立大学の学校推薦型選抜は国立と何が違うのか。1人1大学・学部までは同じですが、募集人員の5割の上限は推薦だけに掛かり、一般選抜の出願は公立大学中期日程を含めて合計3つまで。公立大学協会の実施要領を項目と頁つきで読みます。
- 公募推薦と指定校推薦の違い——学校推薦型選抜の「公募」「非公募型」を実施要項の文言で読む
学校推薦型選抜の公募推薦と指定校推薦は、制度の上でどう違うのか。文部科学省の「令和9年度大学入学者選抜実施要項」と協議会資料、国立大学協会・公立大学協会の実施要領の文言で、非公募型だけに認められた面接の例外、募集人員は入学定員の5割まで、国公立の推薦は1人1大学・学部までといった決まりを頁つきで整理しました。
- 大学入試は、いつ誰が何を公表するのか——文部科学省・大学入試センター・各大学の公表の暦
大学入試のきまりや日程は、いつ誰が公表するのか。実施要項、共通テスト実施大綱、各大学の入学者選抜要項(7月31日まで)と募集要項(12月15日まで)、変更の「2年程度前の予告」まで、2027年度入試の公表物と時期を原本の条と頁で整理しました。
- 令和9年度 大学入学共通テストの日程・出願・検定料・出題教科——実施大綱・実施要項・受験案内で読む
令和9年度の大学入学共通テストは2027年1月16日・17日、追試験は1月23日・24日。出願は2026年9月15日から10月2日まで、検定料は3教科以上18,000円・2教科以下12,000円です。時間割と配点、令和10年度の実施大綱も頁つきで整理します。
- 共通テストを使う学校推薦型選抜・総合型選抜の手続——文部科学省・大学入試センターの決まりで読む
共通テストを使う学校推薦型選抜・総合型選抜では、何をいつまでに済ませるのか。共通テストの出願締切が推薦の出願より先に来ること、成績請求情報の提供区分と期間、国公立大学入学確認票、合格発表の期限を、実施要項と受験案内の頁つきで整理しました。
- 年内入試で学力をどう確かめるか——実施要項が定める、2月1日より前の学力テストの条件
総合型選抜・学校推薦型選抜(いわゆる年内入試)で、大学は学力をどう確かめることになっているのか。文部科学省の令和9年度実施要項とQ&Aから、教科・科目の個別テストを2月1日より前に行える条件、「基礎的な学習の成果」「バランスの取れた配分」の意味、令和8年度との違い、小論文や共通テストとの関係を、条と頁つきで読みます。
- 入学手続と入学辞退——実施要項・入学料の通知・最高裁判決の文言で読む
大学に合格して入学手続をしたあと、別の大学に進むことにしたら納めたお金はどうなるのか。文部科学省の「令和9年度大学入学者選抜実施要項」第10の2、入学料の負担軽減の通知(令和7年6月26日)とその考え方(令和8年3月13日更新)、最高裁判所の平成18年11月27日判決の文言を、頁つきで整理しました。
- 2027年度入試で実施要項の何が変わったか——文部科学省の新旧対照表を条ごとに読む
文部科学省の「令和9年度大学入学者選抜実施要項の主な変更点」(新旧対照表)を、第3の入試方法から第14の備考まで条ごとに読みます。総合型選抜・学校推薦型選抜の面接の必須化、2月1日より前の学力テストの規定の移動、令和11年度入試までの経過措置、入学料の負担軽減、不正行為の防止まで、頁つきで整理しました。
- 専願・併願・入学確約の決まり——総合型選抜・学校推薦型選抜で「専願」が意味すること
総合型選抜や学校推薦型選抜の「専願」は、合格したら辞退できないという意味なのか。文部科学省の協議会資料「専願による入試を実施する際の留意点」、令和9年度の実施要項、専願の推薦入試を扱った最高裁判所平成18年11月27日判決、国立大学協会・公立大学協会の実施要領で、辞退・納付金・併願の決まりを頁つきで整理しました。
- 偏差値が低くても高校の成績と書類で選ばれる入試はあるか|調査書の成績が大学での学業を予測する研究
47,303人を含む米国研究では、高校の成績が大学の卒業を予測しました。模試と評定の違いを踏まえ、総合型選抜・学校推薦型選抜の出願資格と選考方法を読むための視点を示します。
- 採点基準を先に知ると小論文の点は上がるか|評価基準を共有する指導の研究
採点基準を書く前に渡しても、271人の実験では最初の文章の質は変わりませんでした。下書き後の修正で見られた効果と、書き手による違いから、小論文で基準を使う時期を考えます。
- 小論文に難しい言葉を使うと評価は上がるか|語彙の難しさと文章の評価の研究
硬い言葉で書くと評価は上がるのでしょうか。英作文では26の文のつながりの指標に評価の高低による差がなく、語の難しさと正確さが評価に関わりました。小論文で使う語は、意味と用法から選びます。
- 要項の英語の条件は「級の合格」か「CSEスコア」か|検定試験の点の測定誤差と合否の境目の研究
イランの178人の再受験記録では点が少しずつ上昇しました。級とCSEスコアの条件を読み分け、測定のぶれと有効期限を踏まえて、手元の成績を要項と照合します。
- 小論文を書くとき採点する人を読み手として意識すると文章は変わるか|読み手の意識と作文の研究
誰に向けて書くかを決めても、点への効果は限定的でした。小学5年生87人の作文で見られた書き直しの変化を基に、小論文で読み手を意識する意味と、設問の指示との関係を考えます。
- 入室してすぐの印象で面接の評価は決まるか|第一印象と面接の点の研究
最初の数十秒で面接の評価は決まるのでしょうか。採用面接では冒頭の印象と最後の点に相関0.42が見られましたが、その後の応答も判断の材料です。第一印象が持つ重みと限界を読み解きます。
- 要項の英語資格の「優遇」は出願条件か加点か|英語の検定試験の点と大学での成績の研究
32研究をまとめた分析では、英語の試験と学業成績の相関は0.231でした。英検2級を出願に使うときは、資格の条件・加点・換算・参考の違いを要項の欄から読み分けることが出発点です。
- 小論文で「私は」と書いてよいか|学術的な文章の一人称の研究
「私は」を消して書く癖は、160 本の文学レポートに見られた多様な働きから考え直せます。小論文の一人称には、主張を示す、考える過程を説明する、体験を語るといった役割があります。
- 出願で英語の成績をどう証明して出すか|原本・写し・成績の照会と手続きの複雑さの研究
米国300校の調査では75%の奨学金申請案内が平均的な高校卒業者には読みにくい水準でした。英語の成績を出す際の原本・写し・成績照会を区別し、取り寄せから提出までの段取りを説明します。
- 短所や失敗を打ち明けると面接官にどう見えるか|弱みの開示と印象の研究
短所を聞かれたとき、自慢を謙遜で包む答え方には注意が必要です。9研究では率直な自慢より好感や有能さの評価が低くなりました。失敗の話と私的な情報の開示を分け、印象が変わる条件を読み解きます。
- 高1で取った英語の級は出願のときも使えるのか|要項の取得時期の期限と英語力の保持の研究
733人の外国語の記憶を調べた研究を紹介。英検二級を大学受験に使えるかは、募集要項の取得時期と提出書類の指定で判断します。資格の利用期限と、取得後の力の保持は別の問題です。
- 出願で使う高校の成績の基準は学校ごとに違うのか|成績のつけ方の学校差の研究
成績のつけ方は学校や学ぶ環境で違うのでしょうか。ドイツの5,574人を含む比較では、同じ成績でも改革前後で学力試験の点が異なりました。学校差の研究を手掛かりに、出願条件の対象教科と時点を区別します。
- 募集人員「若干名」の年内入試をどう読むか|少ない枠への出願と情報の研究
中国の32,834人を対象とした実験では、手引きに従った生徒で進学先との釣り合いが改善しました。「若干名」から人数や入学の見込みを推測する限界と、公表資料の確認点を扱います。
- 自分で書く出願書類は大学での成績を予測するか|志望理由書と自己記述の予測力の研究
自分で書く志望書の点は、評価者間の相関が平均 -0.09 だった例もあります。採点の一致と入学後の成績を見通す力は別です。書類選考と面接の関係を読む際に、この区別が役立ちます。
- パソコンで書く小論文と手書きで点は変わるか|入力の方式と採点の研究
入力の答案と手書きの答案で、42 人の比較は採点方法によって結果がわかれました。小論文をパソコンで書く際の慣れと評価の関係を整理し、本番の方式に沿った練習の組み立てを説明します。
- 難関大の年内入試の英語の基準はなぜ高いのか|英語で学ぶ授業と入学時の英語力の研究
日本の大学生146人の研究では、英語の知識と学術英語の技能が授業の成績を予測しました。早慶の英検利用を考える際も、募集要項の基準と入学後の授業で求められる力を照らして読みます。
- 小論文の試験で書き出せず手が止まるのはなぜか|書くことへの不安の研究
書くことへの不安が強くても、作文の点との差は一様ではなく、110人の比較でも課題によって結果が異なりました。不安を扱う方法の効果と限界を知り、知識や構想の不足とは分けて捉えられます。
- ビデオ通話で受ける年内入試の面接は対面と何が違うか|オンライン面接の評価の研究
米国の752件の医学部面接では、対面とビデオ通話で入学の可否を比較しました。模擬採用面接とは結果が異なる点を踏まえ、通信・音声・視線を事前に確かめる準備を考えます。
- 手書きの小論文で字の読みやすさは点に響くか|筆跡の見た目と採点の研究
字の読みやすさが内容の評価にも入り込んだ132人の実験があります。手書きの小論文では、美しい字へのこだわりと読み違いを防ぐ工夫を分けて考えます。筆跡による偏りを知り、練習の目標を絞るための解説です。
- 友人と小論文を読み合うと書く力は伸びるか|生徒どうしの相互評価の研究
仲間に答案を見せるとき、相互評価で成績が0.291標準偏差高かった結果と、評価の練習の重要性が参考になります。小論文の読み合いでは、内容への指摘と表記の正誤の判定で任せる範囲が変わります。
- 本を多く読む生徒は小論文を書けるようになるか|読書の量と書く力の研究
読書の時間を増やせば小論文も書ける、と考える前に、読む指導と読書量の違いが論点になります。文章に触れる量を増やす働きかけの効果量0.35を基に、読んだ内容を書く練習へつなぐ方法を取り上げます。
- 同じ質問を言い換えて重ねる面接は何を確かめているか|構造化面接と追加の質問の研究
米国の243人の採用面接を扱った研究から、質問と採点手順をそろえる意味を読み解きます。同じ質問を重ねる意図は断定せず、経験と理由を自分の言葉で説明する備えにつなげます。
- 受ける順番や時間帯で年内入試の面接の評価は変わるか|評価の順序効果の研究
面接の順番が評価に響く例はあるものの、影響は試験の仕組みで異なります。9000件を超える経営大学院の面接の分析と、日程による一貫した差がなかった試験を比較。受ける順番だけで評価を予測することには限界があります。
- 小論文の過去問は何回書いて直せばよいか|採点者による点の揺れと添削の研究
0.87は米国の小中学生への文章指導で報告された効果量です。慶應などの小論文の過去問を使う際に、添削の点と修正の指摘をどう読むかを解説。研究から必要な練習回数までは決まりません。
- 答えに詰まって黙ると面接の評価は下がるか|沈黙と言いよどみの研究
答えの途中の沈黙は、聞き手が評価する材料の一部です。150人分の英語の回答では、間の指標だけで隣り合う級を区別できませんでした。回答の正確さや内容の展開にも目を向ける必要があります。
- 総合型選抜の準備を独学で進めるときの段取り|自分で学習を管理する力と計画の研究
ドイツの231人の大学生による学習記録では、計画や見直しと目標達成に関連がありました。独学での作業の分け方、記録、第三者に読んでもらう機会を、準備の段取りに組み込みます。
- 出願書類の誤字脱字は評価にどこまで響くか|文章の誤りと読み手の印象の研究
誤字が一つあると書類全体の評価も下がるのでしょうか。短い英作文では誤りが4か所でも有意な差が出なかった一方、誤りの多さが書き手の印象に響く結果もあります。見直しと指定に沿った訂正が準備の焦点です。
- 具体例や数字を入れると小論文の説得力は増すか|論拠の使い方の研究
出来事を一つ書き込むときは、主張とのつながりが論点です。695本の意見文では語りを組み合わせた作文ほど高得点でしたが、相関の結果です。具体例と統計に一律の優劣は付けられません。
- 調査書の欠席日数は総合型選抜や学校推薦型でどう読まれるか|欠席と学業の研究
調査書の出欠の欄に表れる日数だけでは、欠席の事情は見えません。病気による欠席が4.9倍多かった比較を踏まえ、推薦の出願条件と、事情を伝える書類の欄を読み解きます。
- 総合型選抜で不合格だった後に一般選抜へ切り替えるとき|挫折からの立て直しの研究
オーストラリアの481人を追った研究では、困難の経験だけで立ち直る力が育つとは示されませんでした。不合格後の気持ちの整理と、一般選抜の科目・期限・学習計画を分けて検討します。
- 評価する人が二人いると点はそろうのか|年内入試の面接官どうしの評価の一致の研究
同じ受験者を二人で採点するときも、人数だけでは評価の安定性は決まりません。複数面接の信頼性が0.58から0.71へ変わった例では、課題と採点基準が改められていました。試験の設計が焦点になります。
- 小論文は序論・本論・結論の型で書けばよいか|文章の型を教える指導の研究
決まった型で書けば小論文の点は取れるのでしょうか。小学生への文章構造の指導では効果量0.59が報告されましたが、定型以外で高く評価された作文もあります。型の役割と考えを掘り下げる意味を対比しました。
- 年内入試に何校まで出願するか|出願先の数と進学先の研究
出願先の数を決める前に、専願・併願の条件と日程の重なりが検討の前提です。学力に見合うより選抜の度合いの低い進学先を選んだ生徒が41パーセントだった知見も、校数を増やす勧めには直結しません。
- MARCHの滑り止めを年内入試で決めるとき|併願できる方式の見分け方と早期出願の研究
米国の88,086人の研究では、早期出願による入学と家庭背景に関連がありました。年内入試で進学先を確保したい場合に、併願条件、入学の約束、手続期限を照らす確認の手順をたどります。
- 総合型選抜は家庭の豊かさで差がつく入試なのか|多面的な選抜と出身家庭の研究
志望書の文体は家庭の所得と結びつき、60,000人の出願資料の分析でSATの点より強い関係が示されました。経験の記録に映る差と、背景を含めて読む評価の工夫を分けて扱います。
- 大学の口頭試問は何を確かめる試験か|口述の試験の信頼性と準備の研究
口頭試問は知識に加え、その理由や考え方を声で説明する試験です。医療系の口述試験24本の検討では、質問と採点基準をそろえた方式で評価の安定性が高く示されました。出題範囲と説明の練習を結びつけて考えます。
- 年内入試で入った学生は大学で一般選抜の入学者と差がつくか|入試区分と入学後の成績の研究
日本の1057人の医学生を比べた研究では、地域枠の累積GPAは一般入試より高い結果でした。地域枠と年内入試の違いや海外の異なる結果から、入試区分だけでは成績を決められない理由を探ります。
- 浪人生は総合型選抜や学校推薦型に出願できるか|既卒の出願資格と浪人の1年の研究
45人と283人の医学部卒業生を比べた国内研究などから、卒業後の期間と学業を考えます。既卒者の出願では卒業年の条件と高校の推薦を確認。浪人の研究と出願資格の規定を切り離して捉えます。
- 進路指導の先生に相談すると出願先の選び方は変わるか|学校の進路相談の研究
進路の相談を先生にするときは、出願資格や書類の準備など、話す内容が大切です。担当生徒250人という米国の専門職団体の推奨値を含む研究から、相談の内容と相談できる環境に目を向けます。
- 出願書類の「800字以内」と「800字程度」はどこまで書けば足りるか|字数の指定と文章の長さの研究
2,820本のSAT小論文では、語数が得点のばらつきの39%を説明しました。志望理由書の「以内」と「程度」の違いを踏まえ、上限、数え方、説明の不足を点検する際の留意点をまとめました。
- 総合型選抜のプレゼンテーション試験で何が評価されるか|口頭発表の評価基準と採点のぶれの研究
相関0.89を報告した口頭発表の研究でも、採点の仕組みや対象には限界があります。観点表の読み方、採点者による違い、印象の影響を区別し、要項に沿って発表内容を点検する視点を示します。
- 探究の授業の成果を出願書類にどう書くか|探究学習と大学での学びの研究
探究の授業で得た成果は、つまずきや判断の過程とともに書くと中身が伝わります。72本の研究をまとめた分析では、手助けが学習の成果に結びつきました。自分の判断と受けた支援を分けて記すための視点を紹介します。
- 小論文の試験の点は大学に入ってからの成績を予測するか|作文の試験の予測力の研究
作文の試験の点を足しても、入学後の成績の予測が改善するとは限りません。一方、217人の大学院生では授業で書いた文章と結びついていました。何を予測した結果なのかが、小論文の点を読む鍵です。
- 将来の夢が決まっていなくても大学の志望理由は書けるか|進路の未決定の研究
将来の職業が言えなくても、志望理由書に書く学びの理由は考えられます。213 人を追った進路の迷いの研究を基に、職業名が未定の状態と、大学で学びたい内容の説明を分けて捉えます。
- AIや画面の相手との面接練習は本番に役立つか|コンピューターを使った模擬面接の研究
画面の面接官を相手にした練習は、道具の種類と対象者によって効果を読める範囲が限られます。12 週間後に指摘方法の差がなかった模擬面接の研究も踏まえ、AIと人を相手にする練習の役割を整理します。
- 学修計画書は志望の動機と何を書き分けるか|大学での目標設定と計画の研究
85人の学生を対象にした目標設定の研究と、約1,400人の追試では結果が異なりました。志望の動機と学修計画の役割を分け、設問、学ぶ順序、障害への対応をつなぐ書き分けの考え方です。
- 資料やグラフを読み取る小論文で何が問われるか|グラフの読解の研究
グラフの付いた小論文で問われるのは、資料の事実と解釈を区別する力です。大学生120人の研究では、添えられた文章に沿う読み違いが見られました。比較や予測の難しさを踏まえ、資料から言える範囲を見極めます。
- 総合型選抜の準備はいつから始めるか|所要時間の見積もりの甘さ(計画錯誤)の研究
691の相関をまとめた研究では、締切の遠さや課題への嫌悪が先延ばしと関連しました。所要時間の見積もりには誤りが残ることを踏まえ、要項から作業と待ち時間を拾って計画を見直します。
- 相手の目を見て話すことは面接でどこまで大切か|視線・表情と評価の研究
カメラから視線が外れると評価が下がった実験は、話し手12人の比較です。視線や表情の印象と、答えの内容への評価は区別が必要です。面接形式と研究の対象を照らし、当てはまる範囲を確かめます。
- 年内入試の服装と身だしなみは評価に響くか|外見の印象と選考の研究
面接に何を着ていくかは、受験案内の指定から考えます。研修先の選考2681件の分析では、外見と面接への招待の関係は属性や経歴の調整後に有意でなくなりました。服装と外見の研究を分け、支度の目的を捉え直します。
- 学校の外の活動を出願書類にどこまで書くか|課外活動と大学での成果の研究
6,054,104件の米国の出願を調べた研究は、活動の記述に家庭背景による差を示しました。学外の活動を書く範囲を要項に照らし、期間・役割・変化を記録から説明する準備へつなげます。
- 年内入試の出願先を家族とどう決めるか|保護者の関わりと進路選択の研究
中国の高校生1,591人の調査では、自主性を尊重する支えと進学計画に関連がありました。保護者の関わりの量と質を分けて捉え、本人の希望と家庭の条件を話し合う方法を提案します。
- 第一志望でない大学に年内入試で進むと後悔するか|進学先の選び方と満足度の研究
大学選びを後悔する人は、米国の大卒者の調査で24%でした。ただし、第一志望でなかった人の割合ではありません。入学直後の思い入れと、その後の満足を分けることが、進路への納得を考える視点です。
- 出願した人のSNSの投稿は選考で見られるか|ソーシャルメディアと選考の研究
公開している投稿が評価を動かした480人の採用実験から、総合型選抜のSNSへの不安を考えます。大学が投稿を見るかを断定せず、提出物の指定、公開情報との整合性、見る側の公正さを扱います。
- 年内入試の準備と一般選抜の勉強は並行できるか|複数の目標を同時に追う研究
二つの目標が助け合うかは、準備の中身によって変わります。大学生317人の分析では、計画と進み具合の関係も目標の衝突の強さで異なりました。重なる学習と日程の負担を分けて、並行の見通しを立てます。
- 要項に書かれた面接の評価の観点は何を見ているか|入試の面接で入学後がどこまでわかるかの研究
117人を対象にしたカナダの医学部の面接研究では、評価の安定性を示す値は0.65でした。要項の観点を受け答えの焦点に読み替え、点の安定性と入学後の予測を区別するための解説です。
- 小論文の試験時間のうち構想に何分かけるか|書く前の計画と文章の質の研究
米国の890本の時間制限作文では、構想メモの跡と高い点に関連がありました。研究で使った分数をそのまま採用せず、構想・執筆・見直しの配分を過去問で測る方法を取り上げます。
- 出願書類の顔写真は選考の印象に響くか|写真と第一印象の研究
証明写真を撮る前に押さえたいのは、出願先が定める規格です。採用担当者300人が写真を評価した結果を踏まえ、写真から生じる印象の偏りを、受験生が満たすべき提出条件と切り分けます。
- 学校推薦型選抜の推薦書は評価にどこまで効くか|推薦状の予測力と偏りの研究
先生が書く推薦書は、どこまで評価に関わるのでしょうか。海外の推薦状457通の比較では、選ばれた学生の書類に作品の引用が多く見られました。予測力と偏りを踏まえ、先生に渡す記録や作品の意味を確かめます。
- 厳しい質問が続く大学の面接で焦ったとき|面接の不安と受け答えの研究
答えにくい質問が続くと、緊張した姿だけで評価を予想しがちです。応募者8,343人の採用面接の結果を基に、不安と出来の結びつき、事実に沿う答え方、大学の面接については言えない範囲を示します。
- 方言やなまりは選考で不利に働くか|発音のなまりと面接の研究
なまりのある話し手は、139の効果量を統合した分析で採用評価の偏りが見られました。一方、面接中に評価が持ち直した例もあります。日本の方言への適用には限界があり、聞き手側の判断も問われます。
- オープンキャンパスで要項に書かれていない何を確かめるか|大学訪問と進学先の選択の研究
米国の2,274人を追った研究では、早い時期の大学訪問と進学に関連がありました。訪問の印象と入学後の経験のずれも踏まえ、授業・学生の様子・通学で確かめたい点を挙げます。
- 小論文のために新聞を読むと書く力は伸びるか|題材の知識と文章の質の研究
新聞を読むだけで小論文の力が伸びるとは限りません。55日間の新聞教材の授業で伸びが報告されましたが、新聞だけの効果は切り分けられません。題材の知識と文章の質の関係から、読む活動と書く練習の接点を探ります。
- 集団討論のある年内入試で何が見られるか|グループディスカッションの評価の研究
141人の医学部志願者を調べた研究では、集団課題の評価と全国試験の成績に関連がありませんでした。年内入試の集団討論を考える際に、発言量による印象と課題への貢献の違いを検討します。
- 学部を決めきれないまま年内入試に出願するとき|専攻の選択と変更の研究
米国の研究が紹介するデータでは、入学後3年以内に3分の1が専攻を変えていました。日本の制度との違いに注意し、学部への迷いと今の関心を、授業内容と志望理由に結び付けます。
- 出願の「必着」と「消印有効」はどう違うかQ&A|締切と先延ばしの研究
691の相関をまとめた先延ばし研究を手掛かりに、出願書類の必着と消印有効、Web登録と郵送の期限を読み分けます。予定を立てるだけにせず、残った作業を確かめる使い方にも触れています。
- 年内入試で早く決まった後の高3の冬をどう過ごすか|進路決定後の学習意欲の研究
進学先が早く決まると学習に小さな差が見られた例があります。入学の1年以上前に進路が定まる制度の成績差と、最後まで学ぶ生徒の姿を比較。高3の冬は、決定の早さに加え、学習環境が検討の対象です。
- 話す速さや声の大きさは年内入試の面接の評価に響くか|声の印象と面接の研究
早口や小さな声は面接の評価にどう関わるのでしょうか。同じ説明でも、声で聞くと能力の印象が変わった採用の実験があります。声の印象と回答の内容を区別し、速さを落とせばよいとは限らない理由を検討します。
- 大学の口コミや評判をどこまで信じて出願先を選ぶか|進学先の情報源の研究
ネットの評判と大学の発表を読む際は、情報源ごとにわかる内容が手掛かりです。1641人の進学先選びの調査などを踏まえ、口コミや家族の話の役割と、公表資料で確かめられる条件を見分けます。
- 生成AIで下書きした出願書類は読み手に見分けられるか|AIが書いた文章の検出の研究
生成AIで下書きした文章を人が見分けるのは容易ではなく、英作文を見分けた教員の正答は平均54.25%でした。人と検出道具の限界を知り、出願書類の本人作成やAI利用の注意を優先して判断するための材料です。
- 想定問答を丸暗記して臨むと面接はどうなるか|面接の準備と指導の研究
面接の指導を受けても点が上がらなかった医学部選考では、指導に参加した人は51.4%でした。答えの組み立て、類似課題への慣れ、文言の暗記は別です。準備の有無だけでは、その中身まで判断できません。
- 総合型選抜の試験の前の週にできること|睡眠と本番の成績の研究
88人の大学生を追った研究では、前夜より試験前の週や月の睡眠が成績と関連しました。総合型選抜の直前に行う持ち物・集合時刻の確認と、生活を見直す視点を紹介。得点向上を約束する研究ではありません。
- 自己推薦書で自分の長所をどこまで書くか|自己評価の正確さと自己呈示の研究
160本・29,352人の研究をまとめると、学生の自己評価にはやや高めの見積もりが見られました。強い形容詞に頼らず、長所の根拠と本人の役割を第三者と照合し、記述の確かさを点検します。
- 総合型選抜の結果を待つ間に勉強が手につかないとき|不確かな結果を待つ不安の研究
合否の知らせを待つ数週間は、不安が残る中で勉強への戻り方を考える時期です。4か月の待機を追った知見から、総合型選抜の結果待ちに参考になる過ごし方と、合否の予想を追う行動の注意点を伝えます。
- 英語で書く小論文は日本語の小論文と何が違うか|外国語で書く文章の研究
英語で書く小論文は、論を組み立てる力と英語で表す力を使います。日本の学習者77人の比較では、日本語で構想し枠組みも使った群で英文の質が向上しました。母語の助けと不安の影響から、準備で見直す点を示します。
- 年内入試で先に決まった友人と自分を比べて焦るとき|周りとの比較と意欲の研究
友人の合格を聞いた日から焦る気持ちを、1,047 人の学業の自己評価を扱った知見から考えます。周りとの比較には両面があり、一般選抜の準備では友人の決定時期より、自分の学習の変化が手掛かりになります。
- 自宅から通える大学と一人暮らしの大学のどちらに出願するか|住まいと大学生活の研究
寮か自宅かの違いより、通学や生活の負担、本人の納得が検討の軸です。3.3ポイントの在籍継続の差は大学の住居とそれ以外の比較であり、民間の部屋での一人暮らしにも同じ差があるとは言えません。
- 大学入学共通テストの英語と検定試験の点はどこまで対応するか|異なる英語の試験の対応づけの研究
日本の高校生144人の研究では、センター試験と民間試験の点に強い関連がありました。共通テストと英検の換算にそのまま使えない理由を、相関・CEFR・要項の条件から読み分けます。
- 年内入試で合格した後の入学前課題は何のためにあるか|大学の入学前の準備講座と1年目の成績の研究
16の理系準備講座をまとめた米国研究では、大学1年目の成績に参加による差が報告されました。差が出なかった研究も踏まえ、合格後の案内にある課題の義務と目的、提出後の学び直しを考えます。
- 大学の出願資格——法令の「大学入学資格」と、大学が募集要項で決める条件
高卒認定の合格者や専修学校高等課程の修了者、外国の学校を出た人は大学に出願できるのか。学校教育法第90条、学校教育法施行規則第150条・第154条、文部科学省の「令和9年度大学入学者選抜実施要項」第9とQ&AのQ9-1、協議会資料「大学入学資格について」を、条文と頁つきで整理しました。
- 推薦書と活動報告書の様式——文部科学省のイメージ例と、誰がどの欄を書くか
学校推薦型選抜の推薦書と、総合型選抜などで使う活動報告書には、文部科学省の「イメージ例」があります。「令和9年度大学入学者選抜実施要項」の参考様式1・2の欄の名前、推薦書に書くことになっている「学力の三要素」の評価、活動報告書に書く活動の範囲、調査書(別紙様式1)との違いを、要項とQ&Aの頁・番号つきで整理しました。
- 女子枠・地域枠などの選抜は、どう定められているか——実施要項の「多様な背景を持った者」とQ&Aの留意点
理工系の女子枠や地域枠のような、属性を対象にした選抜は、文部科学省の実施要項でどう位置づけられているのか。令和9年度(2027年度入試)の実施要項の第1・第3の2・第13の5、Q&AのQ3-8、文部科学省の協議会資料と好事例集から、認められる条件、区分を分けるきまり、国の資料が挙げた例を整理しました。
- 大学入試は「一般選抜」「総合型選抜」「学校推薦型選抜」の3つに分かれます。総合型選抜は詳細な書類審査と時間をかけた丁寧な面接等で評価する入試、学校推薦型選抜は出身高校の校長の推薦にもとづき調査書を主な資料にする入試です(実施要項 第3の1、2頁)。
- 2027年度入試(令和9年度)から、総合型選抜と学校推薦型選抜では面接による評価が必須になりました。AI面接やペーパーインタビューでは代わりになりません(通知 1頁、Q&A Q3-6)。
- 総合型選抜は2026年9月1日以降に出願を受け付け、11月1日以降に結果を発表します。学校推薦型選抜は11月1日以降に出願、12月1日以降に発表です(実施要項 第4の4・5、4頁)。
- 総合型選抜では、志望理由書や活動報告書など志願者本人が書く資料を必ず評価に使います。あわせて、教科の個別テスト・共通テスト・小論文や面接など・資格検定のうち少なくとも1つで学力も確かめます(実施要項 第3の1(2)、2頁)。
- 学校推薦型選抜の募集人員は入学定員の5割までです。総合型選抜には募集人員の上限がありません(実施要項 第8の2、8頁/Q&A Q3-4)。
2027年度入試から、総合型選抜は「面接が必ずある入試」になりました
文部科学省は毎年、大学入試のルールを「大学入学者選抜実施要項」として、各大学や都道府県の教育委員会などに通知しています。高校には教育委員会などを通じて周知されます。2027年4月に大学へ入る人の入試(令和9年度入試)の要項は、2026年5月27日付けで出されました(文部科学省, 2026a)(文部科学省, 2026b)。
その通知が「前年度からの主な変更点」の一つ目に挙げたのが、総合型選抜と学校推薦型選抜について「面接による評価を必ず行うこととしたこと」です(文部科学省, 2026b, 1頁)。令和9年度版のQ&A(最終更新は9月2日)は、新しく加えた問いで、AI面接やペーパーインタビューではこの面接の代わりにならないと答えています(文部科学省, 2026c, Q3-6)。
このページでは、総合型選抜と学校推薦型選抜がどう定められているのかを、要項の本文から順に読みます。分かることは次のとおりです。
- 3つの入試区分と、総合型選抜・学校推薦型選抜の定義
- 2027年度入試で変わったこと(面接の必須化)
- 出願と合格発表がいつからか
- 学力をどう確かめることになっているか
- 志望理由書・活動報告書・調査書・推薦書の位置づけ
- 募集人員の上限と、合格したあとの入学手続のきまり
このページは制度の総論です。条文や様式を一つずつ読む詳しいページは、各節の末尾と、このページの最後の一覧に分けました。大学ごとの出願資格や日程は、このサイトの大学別の一覧から各大学のページで確かめてください。
入試は3つの区分に分かれます
実施要項は、入学者の選抜を「調査書の内容、学力検査(中略)、小論文・面接・実技検査等、資格・検定試験等、志願者本人の記載する資料や高等学校に記載を求める資料等」を、アドミッション・ポリシーに応じて組み合わせて行うものとし、入試方法を次の3つに分けています(文部科学省, 2026a, 第3の1、2頁)。
| 区分 | 要項の定義(要約) | 主な資料 |
|---|---|---|
| 一般選抜 | 学力検査、小論文等を主な資料とし、調査書、面接、志願者本人の記載する資料等を組み合わせて評価・判定する | 学力検査・小論文等 |
| 総合型選抜 | 一般選抜とは異なる観点や方法で、詳細な書類審査と時間をかけた丁寧な面接等を組み合わせ、能力・適性や学習への意欲、目的意識等を総合的に評価・判定する | 志願者本人が書く資料・面接など |
| 学校推薦型選抜 | 一般選抜とは異なる観点や方法で、出身高等学校長の推薦にもとづき、調査書を主な資料としつつ評価・判定する | 調査書・推薦書・面接など |
区分はこの3つだけです。令和7年度入試の要項から区分が再整理され、それまでの「専門学科・総合学科卒業生選抜」「帰国生徒選抜・社会人選抜」なども、このどれかに位置づけて行うことになりました(文部科学省, 2026c, Q3-1)。募集要項に「自己推薦」「公募推薦」「AO」「探究型」などの名前があっても、制度の上ではこの3区分のどれかに入ります。女子枠・地域枠などの位置づけは女子枠・地域枠などの選抜、帰国生徒や国際バカロレアの扱いは帰国生徒・国際バカロレア・国際Aレベルで詳しく読みます。
総合型選抜の定義と、4つの留意点
要項は総合型選抜を「一般選抜とは異なる観点や方法により評価を行うという前提のもと、詳細な書類審査と時間をかけた丁寧な面接等を組み合わせることによって、入学志願者の能力・適性や学習に対する意欲、目的意識等を総合的に評価・判定する入試方法」と定め、大学が守る点を4つ挙げています(文部科学省, 2026a, 2頁)。
- 本人が書く資料を必ず評価に使う。「入学志願者自らの意志で出願できる公募制という性格」から、活動報告書、大学入学希望理由書、学修計画書などを必ず評価に活用します。
- 面接を必ず行う。ディベート、集団討論、プレゼンテーション、口頭試問等を含み、オンラインも含みます。
- 学力も確かめる。要項の第6の1から4の評価方法のうち少なくとも1つを必ず使い、募集要項に書きます。教科の個別テストは高校段階の基礎的な学習の成果を問い、他の評価方法とバランスの取れた配分にします。
- 職業に結びつく学部では意欲・適性を重く見る。高度な専門知識が要る職業分野の学部・学科では、その職業を目指す意欲・適性を特に重視します。
本人が書く資料について、要項は、活動報告書に課題研究、学校内外の活動、資格・検定、大会やコンクール、留学などの履歴を、大学入学希望理由書や学修計画書に入学を希望する理由・入学後の学修計画・卒業後を見据えた目標を書かせるとし、プレゼンテーションなどで積極的に活用するとしています(同, 第6の5(1)〜(3)、7頁)。様式の欄ごとの読み方は推薦書と活動報告書の様式にまとめました。
学校推薦型選抜の定義と、総合型選抜との違い
学校推薦型選抜は「出身高等学校長の推薦に基づき、調査書を主な資料としつつ」評価・判定する入試で、「入学志願者自らの意志のみで出願できるものではなく」、大学は推薦要件をできるだけ具体的に募集要項で示します(文部科学省, 2026a, 2頁)。留意点は、面接を必ず行うこと(高校との緊密な連携で丁寧なマッチングが図られている非公募型で、入学を確約して受けるものは大学の実情に応じて要否を判断できる)、第6の1から4の評価方法を少なくとも1つ使うこと、推薦書に「学力の三要素」についての評価を書いてもらうことの3つです(同, 3頁)。
| 総合型選抜 | 学校推薦型選抜 | |
|---|---|---|
| 出願を決めるのは | 本人(公募制) | 出身高校の校長の推薦が要る |
| 主な資料 | 本人が書く資料(必須)と面接 | 調査書(推薦書も) |
| 面接 | 必須 | 必須(非公募型で入学を確約するものは大学が判断) |
| 出願の受付 | 2026年9月1日以降 | 2026年11月1日以降 |
| 結果の発表 | 2026年11月1日以降 | 2026年12月1日以降、一般選抜の試験日の10日前まで |
| 募集人員の上限 | なし | 学部等の入学定員の5割まで |
出典は、出願と発表が第4の4・5(4頁)、募集人員が第8の2(8頁)とQ&AのQ3-4です(文部科学省, 2026a)(文部科学省, 2026c)。学校推薦型選抜には、高校が決まっている「指定校制」と、条件を満たせばどの高校からでも出願できる「公募制」があります。要項の「公募」「非公募型」の文言は公募推薦と指定校推薦の違いで読みます。このサイトの大学別ページは公募制を扱い、指定校推薦は大学が公表している範囲で有無だけを書きます。
2027年度入試で何が変わったか——面接の必須化
通知は令和9年度の主な変更点として、総合型選抜と学校推薦型選抜で「面接による評価を必ず行うこととしたこと」を挙げ、令和8年度にすでにあった選抜区分で導入が難しいものは「遅くとも令和11年度大学入学者選抜までに面接を導入する」としています(文部科学省, 2026b, 1頁)。2027年度入試の時点では、面接のない区分がまだ残っている可能性があるので、面接の有無は募集要項で確かめてください。
Q&Aは、面接を、評価者が直接評価し、受験者一人一人が即時にインタラクティブに応答するもので、評価基準・障害等の特性への配慮・複数の評価者などの体制を整えるものとし、「AI 面接やペーパーインタビューによって今回必ず行うこととされた面接を代替することはできません」と明記しています(文部科学省, 2026c, Q3-6)。個別テストを2月1日以降に行う場合や行わない場合でも、総合型・学校推薦型なら面接を行います(同, Q3-5)。背景として通知は、令和8年度入試で一部の大学で2月1日より前の個別テストの配点割合が著しく高かったり、他の要素が点数化されていなかったりして、実質的に学力検査の成績に大きく偏って合否が決まっており、趣旨に合わないとしました(文部科学省, 2026b, 2頁)。Q&Aも、個別テストの成績が「実質的に評価・判定の大部分を占めることがないように」としています(文部科学省, 2026c, Q3-3)。変更を条ごとに新旧で並べたものは2027年度入試で実施要項の何が変わったかにあります。
出願と合格発表はいつからか
要項が定める時期は次のとおりです(文部科学省, 2026a, 第4、3〜4頁)。実際の日程は、この範囲の中で大学ごとに決まります。
| 項目 | 2027年度入試(令和9年度)の決まり |
|---|---|
| 総合型選抜の出願受付 | 2026年9月1日以降 |
| 総合型選抜の結果発表 | 2026年11月1日以降 |
| 学校推薦型選抜の出願受付 | 2026年11月1日以降 |
| 学校推薦型選抜の結果発表 | 2026年12月1日以降で、一般選抜の試験期日の10日前まで(共通テストを使う場合は前日までのなるべく早い日) |
| 大学入学共通テスト | 本試験 2027年1月16日・17日、追試験 1月23日・24日 |
| 教科・科目の個別テスト | 2027年2月1日から3月25日まで(総合型・学校推薦型は2月1日より前にも実施できる) |
| 合格者の決定発表 | 2027年3月31日まで |
追加合格や繰上合格を含め、全ての合格者の決定発表は3月31日までです(文部科学省, 2026c, Q4-1)。エントリーなど名前を問わず「実際の選抜行為」は入学願書の受付日以降に行い、講義の受講やそれにもとづく課題の提出を出願要件にすることは出願開始日より前でもよいとされています(同, Q4-2)。国立大学と公立大学の日程は、それぞれの協会の実施要領にもとづきます(文部科学省, 2026a, 第11・第12、9頁)。詳しくは国立大学の決まり・公立大学の決まり・共通テストの日程と出願・公表の暦で読みます。
学力はどう確かめるのか——4つの評価方法
総合型選抜と学校推薦型選抜で「少なくとも1つ必ず使う」評価方法は、要項の第6の1から4です(文部科学省, 2026a, 5〜7頁)。
- 教科・科目の個別テスト。学習指導要領に準拠し、総合型・学校推薦型では高校段階の基礎的な学習の成果を問い、他の評価方法とバランスを取ります。
- 大学入学共通テスト。総合型・学校推薦型でも利用でき、一定の学力水準の判定などに使います(同, 第6の2(3)、6頁)。
- 小論文・面接・実技検査等。エッセイ、口頭試問、ディベート、集団討論、プレゼンテーションなどを含み、「専ら教科・科目に係る知識を問うこと」にならないようにします(同, 第6の3、6頁)。
- 資格・検定試験等。英語では、英検やTOEFLなど4技能を測る検定の結果を使い、受検の負担が大きい人のために検定を使わない区分を設けるなどが望ましいとされ、大学は活用方法を分かりやすく示します(同, 第6の4(1)①・(2)、7頁)。
2月1日より前の個別テストの条件は年内入試で学力をどう確かめるか、推薦・総合型で共通テストを使う手続は共通テストを使う推薦・総合型の手続、英語の検定とCEFRの対照は英語の資格・検定試験とCEFRの対照で詳しく読みます。
調査書と評定平均——出願資格になる理由
要項は、大学が重要と判断する教科・科目を指定し、単位の修得や「一定水準以上の具体的な評定の獲得」を出願要件にできるとし、調査書の「各教科の学習成績の状況」以外の記載事項も活用するよう求めています(文部科学省, 2026a, 第5の2(1)(2)、4頁)。この項は新型コロナウイルス感染症の影響への配慮を定めた第5の2(4)の中にあり、総合型・学校推薦型では「成果獲得に向けた努力のプロセス」や意欲を多面的・総合的に評価する工夫が求められ、大学は推薦書や本人が書く資料でそのプロセスを書かせるなど評価方法を定めて募集要項で知らせます(同, 第5の2(4)②、5頁)。
評定の基準は大学・学部・方式ごとに違い、同じ大学でも方式によって有無が分かれます。大学別のページでは方式ごとに「評定の基準」の行を設け、基準がなければ「なし」と書いています。募集要項の「英検2級以上」「CEFR B1以上」といった条件は、上の第6の4にもとづくものです。調査書の欄ごとの読み方は調査書の様式を欄ごとに読む、評定平均と学習成績概評の計算は評定平均と学習成績概評の決まり、12大学の基準の一覧は評定平均の出願要件にあります。
募集人員の上限と、合格後の入学手続
学校推薦型選抜の募集人員は、附属高校からの推薦の分も含めて、募集単位ごとに入学定員の5割を超えない範囲で決めます(文部科学省, 2026a, 第8の2、8頁)。公募型の総合型選抜には「募集人員に関する制約はありません」(文部科学省, 2026c, Q3-4)。
要項は、3月31日までに入学辞退を申し出た人には授業料等を原則として返還するよう求めていますが、「専願又は学校推薦型選抜(これに類する入学試験を含む。)に合格して大学等と在学契約を締結した受験者」はこの原則から除かれています(文部科学省, 2026a, 第10の2(4)①、9頁)。専願の方式に合格して手続をすると、あとで他大学に進む場合の納付金の扱いが違ってくるので、出願前に募集要項の「入学手続」の欄を読んでください。返還の決まり・入学料の通知・最高裁判決は入学手続と入学辞退、専願と併願は専願・併願・入学確約の決まりで読みます。
募集要項はいつ出るのか
各大学は、入試の基本的な事項を2026年5月27日から7月31日までに発表し、発表後は受験者に不利益を与えるおそれのある変更をしません(文部科学省, 2026a, 第7の1、8頁)。募集要項は2026年12月15日までに発表します(同, 第10の1(1)、8頁)。12月15日は全ての募集要項の締切で、総合型選抜の要項がその日まで出ないという意味ではありません。出願期間の前に、その方式の募集要項が出ているかを確かめるのが最初の作業です。このサイトの大学別ページは冒頭に「資料の年度」と「確認日」を書いており、年度が2026年度のままのページは2027年度の要項がまだ確認できていないという意味です。国・大学入試センター・各大学がいつ何を出すかの全体は公表の暦にまとめました。
このページの限界
- 制度の枠だけを書いています。実施要項は大学が守る共通のきまりで、出願資格・日程・選考方法の具体は大学ごとの募集要項で決まります。
- 2027年度入試(令和9年度)のきまりです。要項は毎年5月ごろに改められます。面接の必須化には令和11年度までの経過措置があります。
- 対策は扱いません。志望理由書の書き方や面接の練習の仕方は書いていません。
- 引用は要約を含みます。表の中の定義は要項の文を短くまとめたものです。正確な文言は出典の頁で確かめてください。
出典
- 文部科学省 (2026a). 令和9年度大学入学者選抜実施要項(令和8年5月27日付け 8文科高第318号 文部科学省高等教育局長通知 別紙1). https://www.mext.go.jp/content/20260529-mxt_daigakuc02--000010813_1.pdf (掲載ページ https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/senbatsu/1346785.htm ・2026年10月9日確認)
- 文部科学省 (2026b). 令和9年度大学入学者選抜実施要項及び大学院入学者選抜実施要項等について(通知). 2026年5月27日. https://www.mext.go.jp/content/20260526-mxt_daigakuc02-000010813_1.pdf
- 文部科学省 (2026c). 令和9年度大学入学者選抜実施要項等に関するQ&A(令和8年9月2日更新). https://www.mext.go.jp/content/20260902-mxt_daigakuc02-000010813.pdf (Q番号で引用。PDFの頁と紙面の頁は4頁ずれています)
よくある質問
総合型選抜と学校推薦型選抜の一番の違いは何ですか。
誰が出願を決めるかです。総合型選抜は「入学志願者自らの意志で出願できる公募制」と実施要項に書かれています。学校推薦型選抜は「出身高等学校長の推薦に基づき」、入学志願者自らの意志のみでは出願できない入試です(文部科学省, 2026a, 2頁)。
総合型選抜はいつから出願できますか。
実施要項は、総合型選抜の入学願書受付を令和8年(2026年)9月1日以降、判定結果の発表を11月1日以降と定めています。実際の出願期間は大学ごとの募集要項で決まります(文部科学省, 2026a, 4頁)。
総合型選抜に面接は必ずありますか。
2027年度入試から必須です。実施要項は総合型選抜で「面接(ディベート、集団討論、プレゼンテーション、口頭試問等を含む。オンラインによる実施を含む。)による評価を必ず行う」と定めました。ただし令和8年度にすでにあった選抜区分で導入が難しいものは、遅くとも令和11年度入試までに導入するとされています(文部科学省, 2026a, 2頁)(文部科学省, 2026b, 1頁)。
総合型選抜でも学力試験はありますか。
何らかの形で学力を確かめることは必須です。教科・科目の個別テスト、大学入学共通テスト、小論文・面接・実技検査等、資格・検定試験等のうち少なくとも1つを必ず使い、その旨を募集要項に書くことになっています(文部科学省, 2026a, 2頁)。どれを使うかは大学・学部ごとに違います。
評定平均(内申)が出願の条件になるのはなぜですか。
実施要項が、大学が重要と判断する教科・科目を指定し、一定水準以上の具体的な評定を出願要件として求めることを認めているからです(文部科学省, 2026a, 4頁)。何点以上を求めるかは大学の募集要項で決まります。
総合型選抜の対策(志望理由書・活動報告書・小論文・面接)は、武蔵野個別指導塾 武蔵境本校で副塾長の宮川涼が直接受け持っています。
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