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高1で取った英語の級は出願のときも使えるのか|要項の取得時期の期限と英語力の保持の研究

最終更新:2026-10-18

「継続的にその言語に触れることが、話す力と流暢さの長期的な保持に寄与する」。これは、Tracy-Venturaほかの研究の結論の一部を日本語に訳したものです[1]。自室で以前の合格証明書を取り出すと、取得したころの努力とともに、今も同じように英語を使えるかが気になるかもしれません。高1や高2で取った級を、高3の出願にも使えるのかという疑問には、学習の記憶とは別に、募集要項の条件から答える必要があります。

資料の年度:2026/確認日:2026-10-18

「継続的にその言語に触れることが、話す力と流暢さの長期的な保持に寄与する」。これは、Tracy-Venturaほかの研究の結論の一部を日本語に訳したものです[1]。自室で以前の合格証明書を取り出すと、取得したころの努力とともに、今も同じように英語を使えるかが気になるかもしれません。高1や高2で取った級を、高3の出願にも使えるのかという疑問には、学習の記憶とは別に、募集要項の条件から答える必要があります。

高1で取った級も、出願先が定める取得時期と資格の条件を満たし、必要な証明書を提出すれば使えます。読むべきなのは、級の名前だけでなく、いつの受験や取得を対象とするか、何を証明書として出すかという部分です。取得から時間がたったことと、大学がその資格を受け付けることは、分けて確かめます。資格を取り直すか迷ったときも、まず手元の結果が要項の条件に合うかを調べ、その後に現在の英語の学習を点検すると、必要な準備を選びやすくなります。

取得時期は「何の日付か」まで読む

募集要項を開いたら、最初に出願する年度、学部、選抜区分をそろえます。同じ大学の資料でも、総合型選抜と学校推薦型選抜では読む箇所がわかれるため、対象の方式の見出しを確かめてから資格の欄へ進みます。英語資格の使い方には出願資格、加点、得点への換算、参考資料としての扱いがあり、その扱いが書かれた欄と取得時期の注記を一緒に読みます。手元の級が載っていても、注記まで読むことで、その受験結果を今回提出する条件がわかります。

取得時期を読むときは、期間の長さより先に、その期間が何の日付を指すかを押さえます。「受験したもの」と書かれていれば受験日を、「取得したもの」と書かれていれば取得日についての説明を探します。証明書の発行日も目に入りますが、受験日、取得日、発行日はそれぞれ違う出来事の日付です。要項の言葉を自分で置き換えず、書かれた日付の種類を証明書の記載と照らします。

一定の年月以降を指定する書き方なら、その境目と手元の受験結果の日付を並べて見ます。出願時からさかのぼる書き方なら、何を出願時の基準日とするかも読み取ります。境目に近い結果ほど、受験した学年だけでまとめず、証明書に記載された日付をそのまま控えると照合しやすくなります。

一定の年月以降を指定する書き方なら、その境目と手元の受験結果の日付を並べて見ます
要項で見る書き方確かめること手元にそろえる情報
指定された年月以降に受験したもの対象となる期間の始まりと、受験日を指すという指定試験名と受験日
出願時から一定年数以内のもの起点となる出願の日と、対象の日付の定義要項の基準日と結果の日付
取得時期の期限の記載が見当たらない共通の注意事項、別表、資格の注記読んだ箇所と質問したい文言

合格証明書と成績表を、提出物の欄で照らす

取得時期を満たすか調べたら、次は提出する書類の種類を確かめます。合格したことを示す書類と、各技能の点などを記した成績表では、載っている情報が違います。要項が指定する名称を控え、手元の書類の名称と記載内容を並べてみます。級だけを確認するつもりで準備していた場合でも、提出物の欄まで読むと、成績の記載も必要かどうかがわかります。

原本と写しの指定も、資格の条件と一緒に点検します。原本は発行元が発行した書類そのもの、写しはその複製を指すので、要項が求める形に合わせます。電子の結果画面がある場合も、提出物の説明に沿って使い方を調べます。保存してある画像、紙の書類、発行元から取得する証明書のうち、何を提出するのかを決めてから準備を進めます。

証明書を新しく発行してもらう場合は、発行の手続と受験結果の対象期間を別々に確認します。発行日が新しくなっても、過去に試験を受けた日付は同じです。要項が受験時期を条件にしているときは、再発行した証明書についても、そこに載る受験結果の日付を照合します。書類を手に入れることと、提出対象の結果を持つことを区別すると、準備の取り違えを防ぎやすくなります。

自室では、要項の該当ページと証明書を並べ、日付、試験名、級や点、提出形態に順に印を付けると整理しやすくなります。手元に必要な書類がなければ、発行元の案内で取得方法と所要期間を調べます。高校に書類の準備を相談するときも、資格の名前だけでなく、要項が求める書類名と提出形態を伝えます。出願の入力を始める前にここまでそろえると、残っている作業を具体的に把握できます。

外国語の力は、経過した年数だけでは決まらない

ここで取り上げるのは、米国や欧州で外国語を学んだ人の技能の保持と、英国へ進学した中国人学生の英語試験の研究です。保持の研究は授業後の変化を、英国の研究は進学に用いた試験の点と別の測定を扱っており、日本の年内入試の研究ではありません。大学が取得時期の期限を設ける理由まで、これらの結果から推測することはできません。研究を読む際には、取得後にどんな技能が残り、何が変化したかに焦点を合わせます。

Bahrickは、米国で学校の授業を通じてスペイン語を学んだ733人の記憶を、学習から最大50年という幅で調べました[2]。分析された記憶の曲線は最初の3〜6年に低下し、その後は最大30年にわたって横ばいとなり、さらに後に低下しました。学習を終えてからの期間が異なる人を比べると、時間とともに同じ速さで忘れ続ける形ではなかったのです。元の学習量や成績も残る知識の量に関わっており、取得時期に加えて、どれほど学んだかを見る意味があります。

冒頭のTracy-Venturaほかは、英国の大学でフランス語やスペイン語を学んだ上級の学習者28人を、8年間、うち授業終了後6年間にわたって調べました[1]。話す力を測る試験、口頭の面接、語彙の知識を測る課題を繰り返し、同じ人の変化を追う縦断研究という方法を使っています。言語に触れ続けた人は話す力を長く保ち、一部ではさらに伸びていました。触れる機会が限られた人でも低下は小さく、授業終了時の到達度も技能によって保持に関わっていました。

この結果を、自分の学習を見直すための観点として読むと、資格を取った後の過ごし方に目が向きます。学校の授業で英語を読み続けたか、話したり書いたりする機会があったかを振り返れます。過去の合格結果は学習の節目として残し、最近の課題や答案を現在の状態を知る材料にすると、時間の経過と学習の継続を一緒に捉えられます。

「忘れた気がする」と、測った技能の変化を分ける

外国語を使う機会には、文章を読むことも、自分で文章を書くことも含まれます。そこで、どの技能を測った研究なのかを分けて読むことが大切です。Mytaraほかは、ギリシャで授業を通じてフランス語を学んだ19人を、授業終了時と12か月後に調べ、書く力の保持を検討しました[3]。言語の使用と動機づけ、つまり学ぼうとする気持ちはおおむね保持を支えていましたが、その関わり方は取り組む課題によって異なりました。

Weltensほかは、オランダでフランス語を学んだ学生について、授業終了後4年にわたる変化を調べました[4]。読む力や聞く力はむしろ伸び、低下したのは語彙と文法の技能でした。さらに、本人が感じていた技能の低下は、実際に測った低下より大きかったと報告されています。「忘れてしまった」という感覚を、読む、聞く、語彙、文法に分けて確かめる意義が見えてきます。

たとえば、英文の意味は追えるのに、自分で説明しようとすると言葉が出てこない場合には、その違いを学習の記録に残せます。文章を読んで内容を短く説明したり、聞いた内容をメモして確かめたりすれば、どこで止まるかが具体的になります。これは日々の学習を点検するための方法で、要項に出す資格の代わりにするものとは役割が異なります。出願用の証明書の準備と並行して、学校で扱う課題から取り組めます。

合格したときの教材を開く場合も、全部を最初からやり直す前に、今つまずく箇所を探すと復習の対象を絞れます。読んだときに意味を取れる語と、書くときに使える語を分けて印を付ける方法もあります。授業で返された答案や英作文があれば、最近の誤りと以前の誤りを並べてみます。級を取った時点だけに目を向けず、その後に保てた部分と、復習する部分を具体的に残します。

再受験を決める前に、点数と学習の目的を分ける

新しい受験結果を得ることを考えるときは、何のための受験かを先に整理します。取得時期の条件に合わせるためなのか、要項の点の条件を満たすためなのか、現在の力を測るためなのかで、準備の内容が変わります。要項への適合は試験名、受験時期、級や点、提出書類を照合して判断します。一方、英語の学習では、最近の課題でどこまで読み、聞き、書き、話せるかを確かめます。

Huほかは、英国の大学に入った中国人学生153人について、IELTSという英語の技能を測る試験の点と、別の英語試験の結果を比べました[5]。対策指導や、ある程度の繰り返し受験はIELTSの点を押し上げていましたが、その上昇はほかの英語力の測定には広がっていませんでした。到着時に受けた別の試験では、対策指導を受けた学生や受験回数の多い学生の点が低いという結果もありました。点がどのような準備を経て得られたかも、英語力を読む際の材料になります。

試験の形式に沿った練習と、日常の英語の学習は、目的を書き分けて進めると取り組みを選びやすくなります。再受験に向けて時間配分を練習するなら、その予定と、授業の英文を理解したり自分で説明したりする課題を区別して記録します。点の変化は試験結果で、読んだ内容を説明する力は実際の課題で見ます。それぞれの記録を持つことで、資格の準備と学習の進み具合を別々に点検できます。

手元の結果が対象期間に入り、必要な条件も満たしている人は、提出書類をそろえる作業から進められます。対象期間から外れる人は、結果の通知や証明書の取得を含めて、次の受験を出願に間に合わせる段取りを調べます。資格をまだ持っていない人は、自分が考える方式の出願資格を読み、必要な準備を高校と相談します。級の古さへの不安だけで予定を増やすのではなく、要項に照らして必要な作業を決めます。

出願前は、要項の文言と自分の日付をそろえて確認する

期限の文が見当たらないときは、募集要項の資格一覧だけで読み終えず、共通の注意事項や別表へ進みます。表の下の注記や、提出書類の説明に取得時期の扱いが書かれているかも確かめます。読んだ箇所を控えておくと、同じページを何度も探し直す手間を減らせます。それでも扱いを判断するための説明が足りない場合は、大学が示す質問先で確かめます。

質問するときは、出願する年度と選抜区分、試験名、受験日や取得日、手元の書類名をそろえます。「以前に取った級は使えますか」という聞き方より、要項のどの文言と、どの受験結果を照らしたいのかを伝えるほうが、確認する対象が明確になります。境目の日付に当たる場合は、その日付を省かずに伝えます。返答を得たら、確かめた内容を要項の該当箇所と一緒に保存し、提出前に見直せるようにします。

高校には、大学の条件に沿って何を用意するかと、学校側で確認する手続があるかを相談します。学校推薦型選抜を考えている場合は、推薦に関する準備と資格の書類の準備を、学校が案内する手順に沿って進めます。保護者と確認する場合も、合格した学年の記憶より、証明書の記載を一緒に見ると話が具体的になります。本人が日付を読み、別の人が要項の文言を照らすようにすると、見落とした条件に気づきやすくなります。

出願時に使えると整理がついたら、要項が求める書類を用意し、入力内容と証明書の記載を合わせます。準備の記録には、使う受験結果、提出する書類、まだ終わっていない作業を残します。自室の証明書は過去の達成を示し、今日の学習の記録は現在の課題を示します。早く取った級を出願に使う準備と、取得後の英語学習は、証明書と現在の学習記録を並べて点検します。

よくある質問

高1で取った級は、高3になると使えなくなりますか

学年が上がったことだけで判断せず、出願する方式の取得時期の条件を読みます。要項が対象とする期間に手元の結果が入り、級や点などの条件を満たしていれば、必要な証明書を準備する段階に進めます。受験日と取得日のどちらを使うかも含めて照合し、期限が見当たらないときは共通の注記まで読みます。境目の解釈に迷う場合は、日付と要項の文言をそろえて大学に確認します。

合格証明書を再発行すれば、新しい資格として使えますか

再発行で新しくなるのは証明書の発行で、過去の受験日や取得日とは区別します。要項が受験した時期を条件にしていれば、その受験結果の日付で対象期間と照合します。再発行の手続は、必要な種類の書類をそろえるために進めます。原本か写しか、級の証明だけでよいか成績表も要るかまで確かめてから手配すると、提出物の取り違えを防ぎやすくなります。

取得後に英語を忘れた気がするときは、すぐ再受験すべきですか

まず、出願の条件を満たすために新しい結果が要るかを確認します。そのうえで、学校の課題や最近の答案を使い、読める部分、言葉が出ない部分、文法で迷う部分を分けて点検します。研究には、本人の忘れた感覚が実測より強かった例もあります[4]。再受験の予定と日々の復習の内容を別々に考えると、書類の準備と現在の学習の両方を進められます。

この記事の限界

適用範囲は、米国や欧州で外国語を学んだ人の保持と、英国へ進学した中国人学生の試験結果を手掛かりに、取得後の学習を考えるところまでです。研究には古い調査や少人数の上級学習者の追跡が含まれ、日本の高校生が取った級の利用期限や、総合型選抜・学校推薦型選抜での受理の可否を直接検証したものではありません。引いた研究で日本の年内入試を直接扱うものはなく、読む・聞く・書く・話す技能や対象言語の違いもあるため、個人の現在の英語力や出願資格の判定を代わりに行うことはできません。募集要項の条件は年度によって改められるため、個別の出願では、該当年度・方式の最新の要項と大学が公表する訂正や補足の内容を優先します。

参考文献

  1. Tracy-Ventura ほか. Is Second Language Attrition Inevitable After Instruction Ends? An Exploratory Longitudinal Study of Advanced Instructed Second Language Users. Language Learning. 2025;75(1):42-76.
  2. Bahrick. Semantic memory content in permastore: Fifty years of memory for Spanish learned in school. Journal of Experimental Psychology: General. 1984;113(1):1-29.
  3. Mytara ほか. Which extralinguistic factors affect written production skills in foreign language attrition? A longitudinal study of Greek learners having acquired French in a formal instructional setting. The Language Learning Journal. 2024;52(2):172-185.
  4. Weltens ほか. The Long-Term Retention of French by Dutch Students. Studies in Second Language Acquisition. 1989;11(2):205-216.
  5. Hu ほか. The effects of coaching and repeated test-taking on Chinese candidates’ IELTS scores, their English proficiency, and subsequent academic achievement. International Journal of Bilingual Education and Bilingualism. 2021;24(10):1486-1501.

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よくある質問

高1で取った級は、高3になると使えなくなりますか

学年が上がったことだけで判断せず、出願する方式の取得時期の条件を読みます。要項が対象とする期間に手元の結果が入り、級や点などの条件を満たしていれば、必要な証明書を準備する段階に進めます。受験日と取得日のどちらを使うかも含めて照合し、期限が見当たらないときは共通の注記まで読みます。境目の解釈に迷う場合は、日付と要項の文言をそろえて大学に確認します。

合格証明書を再発行すれば、新しい資格として使えますか

再発行で新しくなるのは証明書の発行で、過去の受験日や取得日とは区別します。要項が受験した時期を条件にしていれば、その受験結果の日付で対象期間と照合します。再発行の手続は、必要な種類の書類をそろえるために進めます。原本か写しか、級の証明だけでよいか成績表も要るかまで確かめてから手配すると、提出物の取り違えを防ぎやすくなります。

取得後に英語を忘れた気がするときは、すぐ再受験すべきですか

まず、出願の条件を満たすために新しい結果が要るかを確認します。そのうえで、学校の課題や最近の答案を使い、読める部分、言葉が出ない部分、文法で迷う部分を分けて点検します。研究には、本人の忘れた感覚が実測より強かった例もあります[4]。再受験の予定と日々の復習の内容を別々に考えると、書類の準備と現在の学習の両方を進められます。