入学料・授業料・検定料の全国の数字——国立は省令の標準額、私立は令和7年度の平均額
国立大学の授業料(年額)の標準額は535,800円、入学料は282,000円で、どちらも省令に書かれています。私立大学の令和7年度の平均は、授業料968,069円、入学料240,365円、施設設備費172,550円です。ただし国立は「標準額」で各大学が定め、私立は「平均額」です。同じ表に並べるときは、この違いを添えます。
- 国立大学の学部の授業料(年額)・入学料・検定料は、省令で標準額が決められ、それを標準として各国立大学法人が定めます。標準額は授業料535,800円、入学料282,000円、検定料17,000円です(国立大学等の授業料その他の費用に関する省令 第2条)。
- 特別の事情があるときは、標準額の120%を超えない範囲で定めることができます(同 第10条)。授業料なら642,960円が上限の計算になります(このページで計算)。
- 私立大学(学部・昼間部)の令和7年度入学者の初年度の平均は、授業料968,069円、入学料240,365円、施設設備費172,550円、合計1,380,983円です。入学定員で重み付けした平均で、調査は令和3年度から隔年です(文部科学省, 2025a, 1頁)(文部科学省, 2025d)。
- 公立大学の令和7年度の平均は、授業料536,520円、入学料382,806円(地域外からの入学者)です。地域内からの入学者の入学料の平均は224,369円です(文部科学省, 2025c)。
- 令和9年度大学入学共通テストの検定料は、3教科以上18,000円、2教科以下12,000円で、成績の閲覧を希望すると300円が加わります。支払いの手数料として一律188円がかかります(大学入試センター, 2026, 29頁)。
このページで扱うお金と資料
大学に入るときに払うお金は、主に次の4つです。
- 検定料: 出願するときに払う、いわゆる受験料。
- 入学料: 入学を許可されるときに払う。いわゆる入学金。
- 授業料: 在学中に毎年払う。
- 施設設備費など: 私立大学の多くが授業料とは別に求める。
このページは、全国の制度や平均として公表されている数字だけを扱います。
| お金 | 国立大学 | 公立大学 | 私立大学 | 共通テスト |
|---|---|---|---|---|
| 資料 | 省令の標準額(e-Gov法令検索) | 文部科学省「国公私立大学の授業料等の推移」の平均 | 文部科学省「令和7年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金等平均額の調査結果」 | 大学入試センター「令和9年度 受験案内」 |
| 数字の性質 | 標準額(各大学が定める) | 平均 | 入学定員1人当たりの加重平均 | 定額 |
大学ごとの額はこのページでは扱いません。出願する大学の募集要項で必ず確かめてください。
国立大学:省令が定める標準額
国立大学の授業料・入学料・検定料は、「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」(平成16年文部科学省令第16号)が標準額を決め、各国立大学法人がそれを標準として定めます(同省令 第2条第1項)。大学に関係する区分の標準額は次のとおりです。
| 区分 | 授業料の年額 | 入学料 | 検定料 |
|---|---|---|---|
| 大学の学部 | 535,800円 | 282,000円 | 17,000円 |
| 大学の夜間において授業を行う学部 | 267,900円 | 141,000円 | 10,000円 |
| 大学院の研究科 | 535,800円 | 282,000円 | 30,000円 |
| 法科大学院 | 804,000円 | 282,000円 | 30,000円 |
| 短期大学の学科 | 390,000円 | 169,200円 | 18,000円 |
出典: 国立大学等の授業料その他の費用に関する省令 第2条第1項の表の該当する行(e-Gov法令検索で2026年10月9日に確認)。
入試の方式によって、検定料の決まりが変わる場合があります。
- 2段階選抜: 出願書類等による第1段階選抜を行い、その合格者に限って学力検査その他による第2段階選抜を行う場合は、学部の検定料の標準額は第1段階選抜4,000円、第2段階選抜13,000円です(同省令 第4条第1項)。2つを足すと17,000円で、第2条の検定料と同じ額になります。
- 転学・編入学・再入学: 学部の検定料は30,000円(夜間の学部は18,000円)を標準とします(同省令 第2条第3項)。
標準額と実際の額の関係
標準額は「上限」でも「一律の額」でもありません。省令は、国立大学法人が特別の事情があるときは、標準額に「百分の百二十」を乗じた額を超えない範囲で定めることができるとしています(同省令 第10条)。学部の授業料なら535,800円×1.2=642,960円、入学料なら282,000円×1.2=338,400円、検定料なら17,000円×1.2=20,400円が、この条文から計算される上限です(計算はこのページ)。
ほかにも次の決まりがあります。
- 外国人留学生: 留学の在留資格で在留する外国人留学生の授業料・入学料・検定料は、大学が特に必要と認めるときは、標準額や上限にかかわらず定めることができます(同省令 第11条)。
- 経済的負担の軽減: 国立大学法人は、経済的理由によって納付が困難と認められる人などに、授業料・入学料・寄宿料の全部または一部の免除、徴収の猶予などの措置を講ずるものとされています(同省令 第13条)。
- 払う時期: 授業料は学期などに分けて徴収するのが原則で、申出があれば一括で徴収できます。入学年度の授業料は、申出があれば入学を許可するときに前年度のうちに一部または全部を徴収できます(同省令 第5条)。入学料は入学を許可するときに、検定料は出願を受理するときに徴収するのが原則です(同省令 第7条・第8条)。
公立大学:平均額
公立大学の授業料と入学料は、設置する自治体ごとに決まります。文部科学省の「国公私立大学の授業料等の推移」は、公立大学の平均を載せています(文部科学省, 2025c)。
| 項目 | 令和7年度の平均 |
|---|---|
| 授業料 | 536,520円 |
| 入学料(地域外からの入学者) | 382,806円 |
| 入学料(地域内からの入学者) | 224,369円 |
出典: 文部科学省(2025c)「国公私立大学の授業料等の推移」令和7年度の行・公立大学の列と、注③。
公立大学の入学料の欄は、地域外からの入学者の平均です(同、注③)。多くの公立大学は、設置する自治体の住民などの入学料を低くしています。どこまでが「地域内」かは大学ごとの決まりなので、募集要項で確かめてください。
私立大学:令和7年度の初年度学生納付金
文部科学省は、日本私立学校振興・共済事業団からデータの提供を受け、私立大学等の昼間部の初年度学生納付金の平均額をまとめています。平均は令和7年度の入学定員を用いた加重平均で、学部(学科)の中で入試区分ごとに納付金が違う場合は、入試区分ごとの募集定員で加重平均しています(文部科学省, 2025a, 1頁 Ⅰ 調査方法等)。調査校は592校です(同, 2頁)。
| 系統 | 授業料 | 入学料 | 施設設備費 | 合計 | 前回比 |
|---|---|---|---|---|---|
| 文科系学部 | 850,392円 | 219,951円 | 141,892円 | 1,212,235円 | 1.5% |
| 理科系学部 | 1,195,313円 | 245,362円 | 161,378円 | 1,602,053円 | 4.7% |
| 医歯系学部 | 2,825,359円 | 1,088,248円 | 865,535円 | 4,779,143円 | △0.9% |
| その他学部 | 990,190円 | 247,208円 | 235,657円 | 1,473,056円 | 0.9% |
| 全平均 | 968,069円 | 240,365円 | 172,550円 | 1,380,983円 | 1.2% |
出典: 文部科学省(2025a)1頁「Ⅱ 調査結果 1.私立大学学部」の表。前回比は前回調査(令和5年度)との比較です。
3つの費目を足し直すと、全平均は1,380,984円になり、表の1,380,983円と1円違います。資料は「計数は端数処理により,合計において一致しない場合がある」と注記しています(文部科学省, 2025a, 1頁 Ⅰの3)。医歯系学部とその他学部も、同じく1円違います。
2頁の表は、さらに細かい系統に分けています。合計(授業料・入学料・施設設備費)は次のとおりです(文部科学省, 2025a, 2頁 令和7年度の列)。
| 系統 | 合計 | 系統 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 文・教育 | 1,224,996円 | 医 | 5,136,104円 |
| 神・仏教 | 1,203,631円 | 歯 | 4,165,502円 |
| 社会福祉 | 1,207,617円 | 家政 | 1,271,245円 |
| 法・商・経 | 1,203,555円 | 芸術 | 1,690,152円 |
| 理・工 | 1,548,068円 | 体育 | 1,322,628円 |
| 薬 | 2,083,144円 | 保健 | 1,496,580円 |
| 農・獣医 | 1,495,697円 |
医学部看護学科は「医」ではなく「保健」に含めています(文部科学省, 2025a, 2頁 注)。
学生納付金の3つの費目のほかに、参考として実験実習料とその他の平均も載っています。全平均で実験実習料30,290円、その他96,374円で、総計は1,507,647円です(文部科学省, 2025a, 2頁 (参考)全平均の行)。文部科学省の掲載ページは、この総計を「初年度学生納付金等」として前回比2.1%増と紹介しています(文部科学省, 2025d)。
推移
文部科学省は、昭和50年度からの国公私立大学の授業料と入学料を1枚の表にまとめています(文部科学省, 2025c)。主な年度を抜き出します。
| 年度 | 国立 授業料 | 国立 入学料 | 公立 授業料 | 公立 入学料 | 私立 授業料 | 私立 入学料 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 昭和50年度 | 36,000円 | 50,000円 | 27,847円 | 25,068円 | 182,677円 | 95,584円 |
| 平成元年度 | 339,600円 | 185,400円 | 331,686円 | 268,486円 | 570,584円 | 256,600円 |
| 平成17年度 | 535,800円 | 282,000円 | 530,586円 | 401,380円 | 830,583円 | 280,033円 |
| 令和元年度 | 535,800円 | 282,000円 | 538,734円 | 392,391円 | 911,716円 | 248,813円 |
| 令和7年度 | 535,800円 | 282,000円 | 536,520円 | 382,806円 | 968,069円 | 240,365円 |
出典: 文部科学省(2025c)「国公私立大学の授業料等の推移」の各年度の行。国立大学は、額が変わった年度だけに数字があり、変わらない年度は「↓」で示されています。国立大学の入学料は平成14年度に282,000円、授業料は平成17年度に535,800円となってから、令和7年度まで変わっていません。国立大学の平成16年度以降の額は国が示す標準額です(同、注②)。
私立大学の授業料の平均は令和元年度911,716円から令和7年度968,069円へ上がり、入学料の平均は248,813円から240,365円へ下がっています。合計(授業料・入学料・施設設備費)は平成20年度1,309,061円、令和7年度1,380,983円です(文部科学省, 2025b)。
私立大学の調査は令和3年度から隔年の実施です(文部科学省, 2025d)。推移の表に令和4年度・令和6年度の行がないのはそのためです。
大学入学共通テストの検定料(令和9年度)
令和9年度大学入学共通テストの検定料は、受験する教科の数と、成績の閲覧を希望するかどうかで4通りです(大学入試センター, 2026, 29頁)。
| 区分 | 成績の閲覧を希望する場合 | 希望しない場合 |
|---|---|---|
| 3教科以上を受験する場合 | 18,300円 | 18,000円 |
| 2教科以下を受験する場合 | 12,300円 | 12,000円 |
- 成績閲覧手数料は300円です。
- 支払いの際には、検定料等のほかに、支払方法を問わず一律188円の手数料がかかります。
- 受験教科数を数えるとき、地理歴史と公民は2教科合わせて1教科と数えます。国語・地理歴史・公民の3教科を受験する場合でも「2教科以下」になります。
- 支払期間は令和8年9月15日10時から10月2日23時59分までで、支払わないと出願は完了しません。
出願が受理された後は、共通テストを受験しなくても、支払済の検定料等は返還されません。返還されるのは、出願内容の登録期間または確認・訂正期間中に教科数を「3教科以上」から「2教科以下」に変えて減額になった場合、同じ期間中に成績の閲覧を「希望する」から「希望しない」に変えて減額になった場合、出願が受理されなかった場合、二重に支払った場合の4つです(大学入試センター, 2026, 29頁)。共通テストの日程や出願の流れは令和9年度共通テストの決まりで扱います。
返還不要の奨学金と授業料等の減免
文部科学省の令和8年度の協議会資料には、返還不要の奨学金と授業料等の減免を周知するための資料が入っています。日本学生支援機構の給付奨学金の学力基準は、評定平均値(5段階)3.5以上、または学修意欲や進学目的が認められることとされ、家計基準の目安(4人世帯)は世帯収入378万円以下、多子世帯または理工農系は635万円以下と書かれています(文部科学省, 2026, 3頁)。給付奨学金は、進学先が支援の対象となっている学校である必要があります。
金額や基準は年度ごとに見直されることがあります。最新の内容は日本学生支援機構と文部科学省のサイトで確かめてください。
読み違えやすいところ
- 国立の額は「標準額」。各国立大学法人が定め、特別の事情があれば120%までの範囲で変えられます。全国一律とは言えません。
- 私立の額は「加重平均」。入学定員の大きい学部の額が強く効きます。真ん中の大学の額(中央値)でも、よくある額でもありません。
- 「初年度」と「4年間」を混ぜない。私立の初年度の合計には入学料が含まれます。2年目以降は入学料がかかりません。
- 公立の入学料は地域内外で違う。表の382,806円は地域外からの入学者の平均です。
- 入学を辞退したときのお金の扱いは、入学料・授業料で決まりが違います。入学手続と入学辞退の決まりにまとめています。
全国の統計の一覧は全国の統計の入口にあります。
このページで扱わないこと
- 大学ごとの額: 国立・公立・私立とも、出願する大学の募集要項で確かめてください。
- 私立大学の検定料の平均: 公的な平均の資料を確かめられていないため、扱っていません。
- 塾の費用: このサイトでは扱いません。
- 2026年10月9日に確かめた資料です。私立大学の次の調査(隔年)が出たら取り直します。
出典
- 国立大学等の授業料その他の費用に関する省令(平成16年文部科学省令第16号). e-Gov法令検索. https://laws.e-gov.go.jp/law/416M60000080016 (2026年10月9日確認)
- 文部科学省 (2025a). 令和7年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金等平均額(定員1人当たり)の調査結果について(資料1・全3頁). https://www.mext.go.jp/content/20251226-mxt_sigakujo-000046463_1.pdf (2026年10月9日確認)
- 文部科学省 (2025b). 私立大学の初年度学生納付金等の推移(参考1). https://www.mext.go.jp/content/20251226-mxt_sigakujo-000046463_3.pdf (2026年10月9日確認)
- 文部科学省 (2025c). 国公私立大学の授業料等の推移(参考2). https://www.mext.go.jp/content/20251226-mxt_sigakujo-000046463_4.pdf (2026年10月9日確認)
- 文部科学省 (2025d). 私立大学等の令和7年度入学者に係る学生納付金等調査結果について(掲載ページ). https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/1412031_00006.htm (2026年10月9日確認)
- 大学入試センター (2026). 令和9年度大学入学共通テスト 受験案内. https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?d=2164&f=abm00017849.pdf&n=R9%E5%8F%97%E9%A8%93%E6%A1%88%E5%86%85.pdf (頁は紙面の番号。2026年10月9日確認)
- 文部科学省 (2026). 返還不要の奨学金・授業料等減免等について(令和8年度 大学入学者選抜・教務関係事項連絡協議会 資料). https://www.mext.go.jp/content/20260928-mxt_daigakuc02-000052178_5-20.pdf (頁はPDFの頁。2026年10月9日確認)
よくある質問
国立大学の入学金と授業料はいくらですか。
省令の標準額は、学部(昼間)の入学料282,000円、授業料の年額535,800円です(国立大学等の授業料その他の費用に関する省令 第2条第1項の表)。各国立大学法人はこれを標準として定め、特別の事情があるときは標準額の120%までの範囲で定めることができます(同 第10条)。実際の額は各大学の募集要項で確かめてください。
私立大学の入学金の平均はいくらですか。
文部科学省の調査では、令和7年度入学者の入学料の平均は240,365円で、前回調査(令和5年度)より0.2%減りました(文部科学省, 2025a, 1頁)。学部の系統で違い、文科系学部219,951円、理科系学部245,362円、医歯系学部1,088,248円、その他学部247,208円です。
私立大学の1年目にかかるお金の平均はいくらですか。
授業料・入学料・施設設備費の合計の平均は1,380,983円です。実験実習料(30,290円)とその他(96,374円)を加えた総計は1,507,647円です(文部科学省, 2025a, 1〜2頁)。平均は入学定員1人当たりの加重平均で、大学ごとの額は大きく違います。
大学入学共通テストの受験料はいくらですか。
令和9年度は、3教科以上を受験する場合18,000円、2教科以下の場合12,000円です。成績の閲覧を希望すると、それぞれ300円を加えた18,300円・12,300円になります。地理歴史と公民は2つ合わせて1教科と数えます(大学入試センター, 2026, 29頁)。支払いの際は、方法を問わず一律188円の手数料がかかります。
国立大学の検定料はいくらですか。
省令の標準額は学部で17,000円です。2段階選抜(出願書類等による第1段階選抜の合格者に限り第2段階選抜を行う方式)の場合は、第1段階4,000円、第2段階13,000円が標準です(国立大学等の授業料その他の費用に関する省令 第2条・第4条)。総合型・学校推薦型選抜の検定料は大学ごとの募集要項で確かめてください。
総合型選抜の対策(志望理由書・活動報告書・小論文・面接)は、武蔵野個別指導塾 武蔵境本校で副塾長の宮川涼が直接受け持っています。
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