総合型選抜の資料室運営: 武蔵野個別指導塾 武蔵境本校

東京農工大学の総合型選抜・学校推薦型選抜(2027年度入試)

最終更新:2026-10-09

工学部の小金井キャンパスは、武蔵境の隣の東小金井駅から歩ける場所にあります。農学部は府中キャンパスで、国分寺駅か府中駅からのバスか、北府中駅から歩きます。東京農工大学の総合型選抜は農学部の1学科と工学部の5学科だけで、農学部のゼミナール入試は共通テストを課し、工学部のSAIL入試は課しません。学校推薦型選抜は全11学科で行い、面接も小論文もなく、共通テストと書類で選びます。

資料の年度:2027年度(令和9年度)入試/確認日:2026-10-09

工学部は武蔵境の隣の駅、農学部は府中

東京農工大学は、学部ごとにキャンパスが分かれています。農学部は府中キャンパス(東京都府中市幸町3-5-8)、工学部は小金井キャンパス(東京都小金井市中町2-24-16)です。本部は府中市晴見町3-8-1にあり、出願書類の送り先の学務部入試企画課もここです(東京農工大学, 2026c)(東京農工大学, 2026a, 9頁)。

このページは、大学が公表した2つの学生募集要項から、総合型選抜と学校推薦型選抜を整理したものです。

東京農工大学の年内・年明けの選抜は、方式ごとに共通テストの扱いがはっきり分かれています(東京農工大学, 2026a, 1頁)(東京農工大学, 2026b, 6頁)。推薦・総合型で共通テストを使う決まりの全体は、共通テストを使う推薦・総合型の手続で解説しています。

工学部は武蔵境の隣の駅、農学部は府中
方式学部共通テスト個別の試験
ゼミナール入試(総合型選抜)農学部 環境資源科学科課す(3教科5科目)ゼミナールとレポート・面接
SAIL入試(総合型選抜)工学部 5学科課さない特別活動レポートのプレゼンテーションと面接
学校推薦型選抜農学部 5学科・工学部 6学科課すなし(書類のみ)
学校推薦型選抜 産業動物獣医師養成枠農学部 共同獣医学科課す(3教科5科目)なし(書類と推薦状)

武蔵境からの通い方——大学のアクセスページの文言

大学の「交通・キャンパスマップ」のページは、2つのキャンパスへの行き方を次のように書いています(東京農工大学, 2026c)。

小金井キャンパス(工学部)

東小金井駅は、JR中央線で武蔵境駅の隣の駅です。SAIL入試の第二次選考の試験場も、要項に「工学部構内 東京都小金井市中町 2 -24-16」と書かれています(東京農工大学, 2026a, 28頁)。

府中キャンパス(農学部)

方式ごとの日程を一覧にする

日程は、総合型要項の入試日程(東京農工大学, 2026a, 1頁)と、推薦要項の入学試験日程・出願手続(東京農工大学, 2026b, 1頁・8頁・26頁)から写しました。

方式ごとの日程を一覧にする
方式出願(書類の到着)第一次選考第二次選考共通テスト合格発表入学手続の期限
SAIL入試2026年9月1日〜7日 17時必着9月15日 結果通知発送9月25日課さない11月2日 午前10時12月22日 16時必着(入学確約書は11月24日締切)
ゼミナール入試2026年10月2日〜8日 17時必着11月6日 結果通知発送11月28日(ゼミナールと面接)2027年1月16日・17日第二次 12月4日 結果通知発送/最終 2027年2月10日 午前10時2027年2月17日 16時必着
学校推薦型選抜(農・工・産業動物獣医師養成枠)2027年1月14日〜20日 17時必着(Web入力と検定料の支払は2026年12月4日10時から)なしなし2027年1月16日・17日2027年2月10日 午前10時2027年2月17日 16時必着

総合型選抜の2方式は、本学所定の封筒を使い簡易書留で郵送し、窓口への持参はできません。締切の17時を過ぎて届いた書類は、SAIL入試は9月5日まで、ゼミナール入試は10月6日までの発信局消印があるものに限り受理されます(東京農工大学, 2026a, 9頁・24頁)。

2026年10月9日にこのページを確かめた時点で、SAIL入試は出願も第二次選考も終わり、11月2日の合格発表を待つ段階です。ゼミナール入試も10月8日で出願期間が終わっています。これから出願できるのは学校推薦型選抜(農学部/工学部・産業動物獣医師養成枠)で、Web入力が2026年12月4日から、出願書類の郵送受付が2027年1月14日からです。

学科ごとの募集人員

推薦要項の「入学定員および募集人員」の表から、年内・年明けの方式の欄を写しました(東京農工大学, 2026b, 1頁)。

農学部

学科ごとの募集人員
学科入学定員ゼミナール入試学校推薦型選抜産業動物獣医師養成枠
生物生産学科57人なし6人なし
応用生物科学科71人なし8人なし
環境資源科学科61人3人6人なし
地域生態システム学科76人なし8人なし
共同獣医学科35人なし4人若干名(最大2名程度)
計300人3人32人

工学部

学科ごとの募集人員
学科入学定員SAIL入試学校推薦型選抜
生命工学科81人7人7人
生体医用システム工学科56人6人4人
応用化学科81人なし3人
化学物理工学科81人5人4人
機械システム工学科102人5人8人
知能情報システム工学科120人7人7人
計521人30人33人

ゼミナール入試、SAIL入試、学校推薦型選抜の合格者が募集人員に満たなかったときは、欠員分を一般選抜の前期日程の募集人員に加えます(同, 1頁)。

総合型選抜 ゼミナール入試——農学部環境資源科学科(3人)

要項はゼミナール入試の趣旨を、講義と実験の体験を通じて「一般選抜では評価することが難しい専門分野への適性、意欲、目的意識、コミュニケーション能力、基礎学力などを総合的に判定する」ものとしています(東京農工大学, 2026a, 6頁)。求める人物像は、環境資源科学分野に強い興味と熱意を示し、研究を志向し遂行できる素質を持ち、共に学ぶ仲間をリードしていけるような積極性と行動力がある人で、積極的に理科を志向し理科に適性を持つ人です(同, 6頁)。

出願資格は、高校または中等教育学校を令和7年4月以降に卒業した人と、令和9年3月までに卒業見込みの人などです(同, 7頁)。卒業後1年までの人が出願できます。

出願要件は次の4つすべてです(同, 7頁)。

  1. 学習成績が優秀な者(学校長から高い評価を得ている者。志願者評価書で確認)
  2. 環境資源科学科における勉学を強く志望し、第一志望とする者
  3. 最終合格した場合は、必ず入学することを確約できる者
  4. 第二次選考の合格者は、令和9年度共通テストで指定の3教科5科目を必ず受験すること

提出書類は、入学志願票・写真票・受験票、入学検定料の払込用紙、志望理由書、活動報告書、志願者評価書、出身学校調査書などです(同, 9〜10頁)。活動報告書は志願者が自筆で書き、英検・漢検・数検・理検などの検定や、TOEFL・TOEICなどのスコアを持っている場合は証明書の写しを同封します(同, 10頁)。様式には「理系科目に関連する活動〔理科、数学および農学、工学等の関連分野〕、部活動、ボランティア等を含む」活動の経歴・成果・努力のプロセスを書く欄があります(同, 16頁)。志願者評価書は、出身学校の校長・副校長・教頭または教諭が作成し、学校長が発行して厳封します。学校ごとの発行枚数の制限はありません(同, 10頁・17頁)。

選考は3段階です(同, 8頁)。

総合型選抜 ゼミナール入試——農学部環境資源科学科(3人)
教科配点科目
数学100『数学Ⅰ,数学A』
数学100『数学Ⅱ,数学B,数学C』
理科200『物理』『化学』『生物』『地学』から2科目
外国語200『英語(リスニングを含む。)』(リーディング130点・リスニング70点)
計6003教科5科目

最終選考の合格の基準は、要項に数字で書かれています。指定した教科・科目の合計得点が、大学入試センターが発表する平均点の合計の「1.2倍以上」である受験生を最終選考合格者とします。理科の平均点は物理・化学・生物・地学それぞれの平均点を合計して0.5倍した値、英語の平均点はリーディングの平均点の1.3倍とリスニングの平均点の0.7倍を合計した値とします(同, 8頁)。共通テストの成績の過年度利用はしません(同, 8頁)。

入学検定料は17,000円で、ゆうちょ銀行(郵便局)の窓口で払い込みます(ATMは使えません)。第一次選考で不合格になった場合は13,000円が返還されます(同, 9頁)。

第二次選考の合格者には、2つの決まりがあります(同, 12頁)。一つは、本学の学校推薦型選抜に出願できないこと。もう一つは、共通テストでゼミナール入試の指定科目に加えて学部・学科が指定する科目を受ければ、一般選抜(前期・後期日程)にも出願できることです。最終選考の合格者は、学長が許可した特別な事情がある場合を除き、入学を辞退できません(同, 13頁)。要項は、研究室紹介や過去のゼミナール試験概要などを載せた「ゼミナール入試案内」が大学の募集要項のページにあるとしています(同, 14頁)。

総合型選抜 SAIL入試——工学部5学科(30人)

SAIL入試は、工学部独自の教育プログラム「SAILプログラム」に適した入学者を選ぶ総合型選抜です。対象は、学科の分野に関して主体的に活動を行った人で、共通テストと教科・科目に係る個別テストを免除し、活動成果のレポートや面接の成績、調査書などを主な資料として総合的に評価します(東京農工大学, 2026a, 20頁)。SAILは、学習力(Study)、分析力(Analysis)、企画設計力(Innovative Design)、論理的発信力(Logical Presentation)の4つの能力の頭文字です(同, 20頁)。

出願資格は、高校または中等教育学校を卒業した人と令和9年3月までに卒業見込みの人などで、卒業年の下限は書かれていません。高等学校卒業程度認定試験の合格者なども含まれます(同, 23頁)。高等学校卒業程度認定試験の決まりは、大学の出願資格で解説しています。

出願要件は、学習成績が優秀な者、志望学科を第一志望とする者、最終合格した場合は必ず入学することを確約できる者の3つです(同, 23頁)。志願者評価書を出すのは生命工学科・生体医用システム工学科・化学物理工学科の志願者だけで、学校ごとに提出できる人数は制限していません。評価書を出せない人は理由書を出します(同, 23頁・25頁)。

特別活動レポートの内容は学科ごとに決まっています(同, 24頁・26頁)。

総合型選抜 SAIL入試——工学部5学科(30人)
学科特別活動レポートの内容第二次選考
生命工学科自然科学に関するものレポートのプレゼンテーションと質疑応答を含む面接。理科の基礎学力と論理的な思考力を評価
生体医用システム工学科科学やものづくりに関するもの同じ形の面接。物理(物理基礎を含む)と数学の基礎学力も評価
化学物理工学科自然科学に関するものプレゼンテーション(10分)と質疑応答(20分)を含む面接
機械システム工学科工学もしくは自然科学に関するものプレゼンテーションと質疑応答を含む面接に加え、数学と物理の口頭試問
知能情報システム工学科情報工学や電気電子工学に関するものプレゼンテーションと質疑応答を通した問題解決能力・論理的思考力と、数学の基礎能力の確認を含む面接

レポートの形式も要項に書かれています。生命・生体医用システム・化学物理・機械システムの4学科は、所定の表紙を付けたA4判で、図やグラフを含めて片面3ページ以内(表紙を除く)。経緯や動機、目的、原理、方法、結果、考察、結論、参考文献などに項目を分け、手書きでもパソコンでもよく、グループで行った活動は自分が担当した部分を明確にします(同, 35頁)。知能情報システム工学科は専用の用紙に1000字程度でまとめ、裏付けとなる資料(システムの仕様やアルゴリズムの詳細、実験結果、展示の写真、資格証明書の写しなど)を必ず添付します。プログラムは紙に印刷して出します(同, 36頁)。志望理由書は自筆でもパソコンでの作成でもかまいません(同, 32頁)。

選考基準として、要項は学科ごとに3つの観点を挙げています(同, 20〜21頁)。たとえば生命工学科は、ライフサイエンスとその応用への興味・好奇心があるか、実験結果や客観的事実をもとに論理的に結論を導けるか、質疑応答で質問を正しく理解し自分の考えをわかりやすく伝えられるか、です。機械システム工学科は、数学と物理の理解に基づいて問題解決に至る道筋を示せるか(数学・物理の基礎的な学力を持っているか)を挙げています。

選考は、第一次選考(志望理由書・特別活動レポート・出身学校調査書による書類選考)と、第一次の合格者だけが受ける第二次選考の2段階です(同, 24頁)。第二次選考は9月25日、工学部構内で行い、集合時間は第一次選考の結果通知で知らせるとしています(同, 28頁)。合格発表は11月2日午前10時で、大学のホームページに7日間、合格者の受験番号を載せます(同, 28頁)。合格者は11月24日までに入学確約書を出し、12月22日16時必着で入学手続をします(同, 28〜29頁)。最終選考の合格者は入学前教育を受けることになり、11月8日にオンラインの入学前オリエンテーションが予定されています(同, 30頁)。入学検定料は17,000円です(同, 25頁)。

学校推薦型選抜——農学部5学科・工学部6学科

東京農工大学の学校推薦型選抜は、共通テストを課し、面接や小論文を行わない選抜です。要項は趣旨を、共通テストの成績、学校長の推薦書、出身学校調査書、志望理由書で総合評価するもので、「面接や小論文を用いずに実施する」と書いています(東京農工大学, 2026b, 6頁)。学校長が推薦する人数は制限しません(同, 6頁)。面接の必須化と、令和11年度入試までの経過措置の決まりは、2027年度入試で実施要項の何が変わったかで解説しています。

出願要件は学部で違います(同, 7頁)。どちらも、学業・人物ともに優れ志望学科に関連する分野の学習に強い意欲を持つこと、学部・学科が指定する共通テストの教科・科目を受験すること、合格したら必ず入学することを確約できることが条件です。

学校推薦型選抜——農学部5学科・工学部6学科
学部卒業年の条件本学の他の推薦との併願
農学部令和9年3月卒業見込み(現役のみ)工学部・産業動物獣医師養成枠と併願不可
工学部令和8年3月から令和9年3月までに卒業または卒業見込み農学部・産業動物獣医師養成枠と併願不可

国公立大学の学校推薦型選抜に出願できるのは、共通テストを課すかどうかを問わず、一つの大学・学部だけです(同, 7頁・25頁)。国公立大学の推薦を1人1大学・学部に限る決まりの全体は、国立大学の推薦・総合型の決まりで解説しています。

共通テストの教科・科目と配点(農学部)は、全学科5教科7科目・700点です(同, 13頁)。

学校推薦型選抜——農学部5学科・工学部6学科
教科配点科目
国語100『国語』(100点満点に換算)
地理歴史・公民100『地理総合,地理探究』『歴史総合,日本史探究』『歴史総合,世界史探究』『公共,倫理』『公共,政治・経済』『地理総合/歴史総合/公共』から1科目
数学200『数学Ⅰ,数学A』と『数学Ⅱ,数学B,数学C』
理科200生物生産・応用生物科学・環境資源科学・地域生態システムの4学科は物理・化学・生物・地学から2科目、共同獣医学科は物理・化学・生物から2科目
外国語100英語(リスニングを含む)・ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語から1科目(英語はリーディング65点・リスニング35点)

共通テストの教科・科目と配点(工学部)は、学科で3つの型に分かれます(同, 14頁)。

学校推薦型選抜——農学部5学科・工学部6学科
学科教科・科目理科の指定配点
生体医用システム工学科3教科5科目(数学2・理科2・外国語)物理(必須)と化学・生物・地学から1科目数学200・理科200・外国語200、計600
化学物理工学科3教科5科目(数学2・理科2・外国語)物理と化学計600
生命工学科4教科6科目(数学2・理科2・外国語・情報Ⅰ)物理・化学・生物から2科目数学200・理科200・外国語200・情報50、計650
機械システム工学科・知能情報システム工学科4教科6科目(同上)物理(必須)と化学・生物・地学から1科目計650
応用化学科5教科7科目(国語・数学2・理科2・外国語・情報Ⅰ)物理と化学国語200・数学200・理科200・外国語200・情報30、計830

工学部の外国語は200点満点で、英語はリーディング130点・リスニング70点です(同, 14頁)。農・工とも、共通テストの成績の過年度利用はせず、リスニングの免除を許可された人を除き、リスニングを受けなかった場合は英語を受験しなかったものとして扱います(同, 13〜14頁)。

合否の決め方は、農学部・工学部とも同じ2段の考え方です。学校長の推薦書、出身学校調査書、志望理由書で、その学部での適性と学習意欲を評価し、適性と判断された人について、共通テストの得点の高い順に合格者とします(同, 15頁)。

出願の手続はWeb出願です。インターネットでの入力、入学検定料(17,000円)の支払い、出願書類の郵送の3つがそろって完了します。入力と支払いは2026年12月4日10時から2027年1月20日17時まで、志願者情報の登録後48時間以内に支払う必要があります。書類は2027年1月14日から20日17時までに簡易書留で届くように送り、期間前に届いた書類は受理されません。窓口への持参もできません(同, 8頁・10頁)。

提出書類は、出願確認票、学校長の推薦書(大学のサイトから専用様式をダウンロード)、出身学校調査書(出願時に出せる最新の成績が反映されたもの)、志望理由書(受験者本人の自書)です(同, 9頁)。巻末の様式見本では、推薦書の推薦理由に「学習成績が上位であり、貴学で優秀な成績を修め得ると推薦できる」という項目と、学力の三要素に関する客観的な事実に基づく具体的な推薦理由の欄があります。志望理由書は、得意科目、学科を選んだ理由と学業への抱負、自己PR、受賞歴・検定等の取得状況の4欄です(同, 巻末の様式見本)。実施要項が推薦書に求める中身は、推薦書と活動報告書の様式で解説しています。

受験票は郵送されず、1月21日から28日の間に届く通知メールのあと、Web出願サイトから印刷します(同, 10頁)。合格発表は2027年2月10日午前10時で、大学のホームページに7日間載り、選考結果は合否にかかわらず学校長にも通知されます(同, 25頁)。合格者は、学長が許可した特別な事情がある場合を除いて入学を辞退できず、辞退するときは推薦した学校長から辞退願を出します(同, 25頁)。

要項のQ&Aは、学校推薦型選抜と一般選抜の両方に出願できるとしたうえで、出願期間と合格発表日の関係で、推薦の合否を確かめてから一般選抜に出願することはできないと書いています(同, 32頁)。成績の開示を請求した場合、学校推薦型選抜で開示されるのは共通テストの各科目の得点と合計点だけです(同, 30頁)。

学校推薦型選抜 産業動物獣医師養成枠——共同獣医学科

農学部共同獣医学科には、もう一つの推薦の枠があります。産業動物獣医師または公務員獣医師の確保を目的とした修学資金給付制度を制定している機関・団体などの推薦状を加えて総合評価する選抜で、要項は「地方地域社会の産業を支える強い志を持つ獣医師を養成する」ものとしています。募集人員は若干名(最大2名程度)です(東京農工大学, 2026b, 1頁・16頁)。

出願要件は、令和9年3月卒業見込み(現役)であること、学業・人物ともに優れていること、指定の共通テストを受けること、修学資金給付制度を制定している機関・団体などの推薦を受けていること、卒業後に産業動物獣医師または公務員獣医師として自治体などで勤務することに強い意欲を持つこと、合格したら必ず入学することです(同, 17頁)。他大学の獣医学科などの地域枠入試や、本学の農学部/工学部の学校推薦型選抜とは併願できません(同, 17頁)。修学資金給付制度の条件は機関・団体によって違うため、要項は都道府県などの機関・団体や公益社団法人中央畜産会に確かめるよう書いています(同, 17頁)。

共通テストは3教科5科目・500点(数学『数学Ⅰ,数学A』と『数学Ⅱ,数学B,数学C』200点、理科は物理・化学・生物から2科目200点、外国語100点)で、国語と地理歴史・公民は課しません(同, 23頁)。合否は、共通テストの成績と書類・推薦状から、卒業後に産業動物獣医師または公務員獣医師として勤務する強い意欲を持つかどうか、その適性と学習意欲を含めて総合的に判定します(同, 23頁)。日程は農学部/工学部の学校推薦型選抜と同じです(同, 1頁)。

評定・英語の検定・推薦の人数

評定。ゼミナール入試・SAIL入試・学校推薦型選抜のどの要項にも、評定平均の数字の基準は書かれていません。出願要件は「学習成績が優秀な者」(総合型選抜)、「学業・人物ともに優れ」(学校推薦型選抜)という書き方です(東京農工大学, 2026a, 7頁・23頁)(東京農工大学, 2026b, 7頁)。評定を出願の要件に使うときの決まりは、評定平均と学習成績概評の決まりで解説しています。

英語の検定。どの方式でも、英語の外部検定は出願資格になっていません。ゼミナール入試の活動報告書と学校推薦型選抜の志望理由書に、取得していれば記入して証明書の写しを付ける欄があるだけです(東京農工大学, 2026a, 10頁)(東京農工大学, 2026b, 巻末の様式見本)。

推薦の人数。学校推薦型選抜で学校長が推薦する人数も、総合型選抜の志願者評価書の発行枚数も、制限がありません(東京農工大学, 2026a, 17頁・23頁)(東京農工大学, 2026b, 6頁)。

入学手続の費用。要項に載っている納入金は、入学料282,000円、授業料は年額642,960円(前期分321,480円)です(東京農工大学, 2026a, 12頁・29頁)。

制度の背景は総合型選抜とはにまとめました。

アドミッション・ポリシーの場所

大学全体と学部のアドミッション・ポリシーは、総合型要項の2〜3頁にあります(東京農工大学, 2026a, 2〜3頁)。農学部は、高校で履修した主要教科・科目の教科書レベルの基礎的な知識と、理数系科目や英語科目の実践的・体験的学習から得た知識を持つこと、人類が直面する課題を多面的に考察し日本語でわかりやすく表現できること、食料・生命・資源・環境の問題に関心を持ち他人と協力してその解決に立ち向かう意欲を持つこと、の3つを挙げています。工学部は、大自然の真理に対する探求心とモノ作りマインドを持つこと、主要教科・科目の基礎的な知識を持つことの2つです(同, 3頁)。学科ごとの教育目標とアドミッション・ポリシーは、推薦要項の3〜5頁にまとまっています(東京農工大学, 2026b, 3〜5頁)。

このページの限界

出典

よくある質問

東京農工大学の総合型選抜は、どの学部・学科で受けられますか。

農学部では環境資源科学科のゼミナール入試(3人)だけです。工学部ではSAIL入試を、生命工学科7人、生体医用システム工学科6人、化学物理工学科5人、機械システム工学科5人、知能情報システム工学科7人で行います。工学部の応用化学科と、農学部の環境資源科学科以外の4学科には総合型選抜がありません(東京農工大学, 2026a, 6頁・22頁)(東京農工大学, 2026b, 1頁)。

学校推薦型選抜に面接や小論文はありますか。

ありません。要項は、農学部・工学部とも、共通テストの成績、学校長の推薦書、出身学校調査書、志望理由書で総合評価し、「面接や小論文を用いずに実施する」と書いています。推薦書などで適性と判断された人について、共通テストの得点の高い順に合格とします(東京農工大学, 2026b, 6頁・15頁)。

浪人生でも学校推薦型選抜に出願できますか。

学部で違います。農学部は原則として令和9年3月卒業見込みの人(現役)です(在外教育施設の課程を令和8年4月以降に修了した人なども対象)。工学部は令和8年3月から令和9年3月までに卒業した人・卒業見込みの人が対象で、卒業後1年までなら出願できます(東京農工大学, 2026b, 7頁)。

評定平均や英検の基準はありますか。

ゼミナール入試・SAIL入試・学校推薦型選抜の要項に、評定の数字の基準も英語の検定の条件も書かれていません。出願要件は「学習成績が優秀な者」「学業・人物ともに優れ」といった書き方です。検定は、ゼミナール入試の活動報告書や推薦の志望理由書に、取得していれば書いて証明書の写しを添える形です(東京農工大学, 2026a, 7頁・10頁)(東京農工大学, 2026b, 巻末の様式見本)。

ゼミナール入試の第二次選考に合格したら、学校推薦型選抜にも出願できますか。

できません。要項は、ゼミナール入試の第二次選考合格者は本学の学校推薦型選抜に出願できないとしています。共通テストでゼミナール入試の指定科目に加えて学部・学科の指定科目を受ければ、一般選抜(前期・後期日程)には出願できます(東京農工大学, 2026a, 12頁)。

総合型選抜の対策(志望理由書・活動報告書・小論文・面接)は、武蔵野個別指導塾 武蔵境本校で副塾長の宮川涼が直接受け持っています。

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